デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第20弾。
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ゲストはまたまた登場川崎あかね、三角八郎、石山律雄など。
あらすじ
一年前、5億円が強奪された現金輸送車襲撃事件が起きた。
津坂刑事はヘリコプターに乗ろうとする犯人たちを追うが
友人の並木刑事(石山律雄)の弾丸が間違えて当たり瀕死の重傷。
責任を感じた並木が失踪してから一年が経ったある日、
Gメン本部にいた津坂のもとに並木から電話がかかる。
呼び出しを受けた場所は一年前に津坂が撃たれたヘリポート。
富士山麓にあるその場所に向かった津坂は並木と再会。
ところが、並木は何者かに狙撃され命を落とすことに――という話。
感想
全体的に強引というか無理筋というか。
ヘリ落ちて一年経って5億円無事なわけねーだろ(笑)
どいつもこいつも一年間何しとったんだあんたがた、って普通思うわな。
なんか消化不良つーかね。
富士山麓くんだりまでロケしに行って
もうちょっと何とかならんかったんかいね。
樹海サバイバルがある意味最も似合わない
津坂刑事の奮闘篇でした、ぐらいしか言うことないかなあ。
あ、山浦さん相変わらず鑑識で登場。
ゲストは川地民夫、范文雀、織田あきら、森川千恵子など。
あらすじ
沖縄本土復帰直前だった4年前、
2人の米兵が女子高生二人を強姦した。
しかし、軍事法廷で下された判決は無罪。
1人は崖から身を投げ、1人は噂に耐え切れず
米兵が集まる所しか働く場所が無くなってしまう。
それから4年が経ち、その時の米兵の一人が東京で殺された。
容疑者は暴行された女子高生の弟・ケン(下塚誠)。
ケンは警官の兄・哲夫(織田あきら)の拳銃を奪い米兵を殺したと告白。
響刑事らの追跡を振り切ったものの、トラックに跳ねられ死亡してしまう。
実は米兵を殺したのはケンではなく哲夫だった。
4年前、米兵を無罪にしたキャプテンウルトラ中田博久は
東京でゲーセンを経営しており、哲夫はウルトラ中田を撃つ。
至近距離の割にはウルトラの命に別状はなく、
ケンの骨壺を持って沖縄に戻った哲夫を沖縄に来てた響刑事は逮捕しようとする。
しかし、沖縄の現実を身をもって理解せざるを得ない出来事が響を襲う――という話。
あらすじ
いわゆる「沖縄三部作」として有名な話。
最初観た時はインパクトあったなあ。
あんな法律あるって知らんかったもんね。
返還前って確か警官は拳銃すら持てなかったんじゃないかな。
ドーベルマン刑事の漫画にそんな話があった記憶が。
しかしまあ、現実はちーとも変わらんというか何というか。
事件が起きようが何しようが、システムというか基本が変わらん限り直らんのよね。
もっともイメージと違うことや誤解も多々ある。
最近では変なことになっている部分も多い。
そのあたりは以前読んだこの本が詳しい。
新潮新書「沖縄の不都合な真実」
結局損をしているのは真面目な地元民というのは今も昔も変わらない。
利権を貪る奴も嫌いだし、運動をメシの種にする奴も嫌いだ、はっきり言って。
森川さんって結構時代劇のイメージがある。
原泉さんの存在感は凄い。
なんちゅうても小林多喜二が虐殺された時に
枕元におった人やし、中野重治の奥さんですからな。
顔に刻まれた年輪が違うというかね。
北林谷栄さんとか毛利菊枝さんとかはたまた浦辺粂子さんとか。
もうああいう感じの女優さんは出てこんのと違いますかな。
いろんなインパクトがある沖縄三部作だが、
響刑事と骨壺のところは何回観てもね、ディスイズドラマやね。
このあたりの話かなあ、以前藤田さんが何かのインタビューで答えてたのは。
どっか路地の方かなんか入って行ったら
地元の方にものすごい顔で睨まれたっていう(たしかそんな話)。
トイレ借りようとしたんだったか細かいことは忘れたが、
まだまだそういう雰囲気が残っていた頃に作られた画期的な話。
残念ながら三部作最後は次回なんだけど、
ラストがストップモーションだったことは覚えている。