デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第41弾。
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ゲストは中島ゆたか、坂東正之助、稲葉義男、山本清など。
あらすじ
連続して二人のホステスが殺害される事件を追っていたGメンは、
殺害された二人が、以前勤めていたスナック「アップルハウス」に向かった。
すると、バーテンと若い男の争う姿が。
草野刑事は若い男の身柄を拘束し、取り調べる。
その男は意外なことに黒木警視が保証人になっている、
現職の巡査・川崎信夫(坂東正之助)だった。
事件当夜のアリバイについては証明されたものの、
いざこざの原因と思われる店の女・江間香子(中島ゆたか)の
話になると、なぜか頑なに口を閉ざす。
それだけでなく、警官になんかならなければよかったと語る
川崎の真意を突き止めるため、Gメンは香子にあたるのだが――という話。
感想
まあ、時代的にこういうカップルもおったでしょうな。
警官と過激派もしくはシンパって組み合わせね。
そこだけに終わらないのがGメンのいいところで、
もひとつ裏に香子の兄の冤罪かって事件があって、
さらに兄の有罪を証明してしまうって展開はさすが。
安易な方向に行かないのがよろしいですな。
はたまた、目撃者の無関心さの告発というか。
風景は違えど、現代でもチートも変わらん世界がそこにはある。
その割にはラストが安易っちゃ安易。
まあ、他にどういう結末の付け方があんのって言われりゃそれまでだが。
ゲストは吉田次昭、吉岡ひとみ、鈴木瑞穂、梅津栄、中田博久など。
あらすじ
風俗嬢が何者かに殺され、立花警部補らは屋台のラーメン屋から証言を得る。
凶器とみられるナイフも見つかり、
浮かび上がったのが少年院を仮退院中の少年・山下勇(吉田次昭)。
ほどなく、勇は逮捕されるが、
立花は勇を取り調べる前に家庭裁判所に行き、青木調査官(鈴木瑞穂)と面会。
未成年だからという理由だけで、半年で勇を仮退院させた青木に不満をぶつけた。
しかし、青木は自動車修理工場で勇は真面目に勤めていると反論。
ところが、捜査が進むうちに意外な事実が判明する。
勇が逃亡中、一緒にいた女は青木の娘・尚子(吉岡ひとみ)だったのだ――という話。
感想
まあ、真犯人はメンツを見れば容易に想像はつくけれど、
いろいろやるせなさと憤りが湧いてくる力作。
その中で、黒木警視の言葉が冴えわたる。
ありのままの現実を見つめることの大切さがよくわかりますな。
こういう青木みたいな大人っているよねえ。
理想論で自分の子供すら教育できない連中というか。
自分の敷いたレールを走ることしか認めない大人というか。
はたまた、他人に親身になって酔うとる大人というか。
他人の心配している自分のことしか心配してないのよね。
このテの世間でいうところの「いい人」と呼ばれてるもんに限って、
ちょっと己がつまづいただけで、家族巻き込んで一家心中したりすんのよ。
こういう人間、一番嫌いやね。
そして、こういう作品は大好き。これ、いい作品だと思うなあ。
吉田次昭さん&吉岡ひとみさんは刑事ドラマと時代劇でいい味出してた。
特捜最前線にもゲストで出てたし。
吉田さんが出てた「シェパードだけが知っていた!」なんか好きやねえ。
ゲストは馬渕晴子、佐原健二、西沢利明、進千賀子、東晃生、中島葵など。
あらすじ
大学教授・町田(佐原健二)の娘・明子が誘拐され、
極秘捜査を開始したGメンと小田切警視は、
身代金受け渡しの場所に指定された野球場に張り込む。
大洋VS巨人の試合が進む中、犯人は一向に現れない。
そして試合終了。犯人の出方を待っていると、明子の死体を発見。
続いて第二、第三の誘拐事件が発生する。
手がかりは女の声だけ。
黒木警視は被害者の家族をテレビに出演させる奇策に出たが――という話。
感想
GメンVS姿なき誘拐魔との死闘を描く二話連続の前篇。
展開のテンポの良さが素晴らしい。
試合の場面でヒゲのない斉藤明夫さんが投げてる映像が貴重。
セカンドはライオン丸と呼ばれたシピン。巨人に来るのはこの後ですな。
「りょうばのけん」って合ってるかな。つるぎじゃねーかと思うんだけど。
こういう作品は、考えるヒマなく、どんどこどんどこ行くのがいいですな。