デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第11弾。
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ゲストは頭師孝雄、大関優子時代の佳那晃子、下塚誠、天地総子など。
あらすじ
過激派学生による除草剤盗難事件が発生。
数日後、アパートで起きた爆発事故は
除草剤で爆弾を製造中に誤って起きたものと見られた。
捜査線上に浮かんだ過激派学生・加納周二(下塚誠)は
草野刑事の故郷の友人・加納周一(頭師孝雄)の弟。
周二の行方を追うため、草野は開業したばかりの周一の運送店に潜入する。
妻・敏江(天地総子)と仲睦まじく暮らす周一を見て複雑な草野。
やがて初めての仕事が。
それは周二が偽名で荷物を運ばせる仕事だった。
向かう先は故郷の福島・高湯高原。
その途中、内ゲバで襲われた学生・左知子(大関優子)を助けることに――という話。
感想
「潜入もの」×「ロードムービー」みたいな感じ。
福島に向かう風景の切り取り方がよろしいですな。
大関優子時代の佳那晃子さんが出てくるんだけど、結局どうなったのかはわからない。
デビュー2年目ぐらいかな、この時。
翌年は青沼菊乃で犬神家に出てるし、Gメンのあと22時からやってた
横溝正史シリーズ「三つ首塔」に出るのは2年後ぐらい。
コロンボ小池とわけわからんエロダンスかます場面はインパクト大。
頭師さんはこんな感じの役柄が結構多い印象だが、
紀妃呂子主演ドラマ『愛人』ではめっちゃ偏執狂の役を演ったりしてる。
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天地さんはCMソングの女王で、我々世代にはオバQの声の人だよねえ。
科捜研のチョイ役で「特別機動捜査隊」の滝川さんが登場。
で、ドラマはというと最後に東映お得意の斜面転がり逮捕劇が待っている(笑)
ゲストは川口晶、我らが西田健、六本木真など。
あらすじ
5年前、関屋警部補は恋人・朋子(川口晶)を殺害し、
崖から突き落として殺害した長尾(六本木真)を逮捕。
関屋にとって朋子は張込み中に仲良くなった喫茶店の従業員だった。
それから月日が流れ、ある日関屋は
ラーメンの屋台で働く朋子と瓜二つの女性を見かける。
5年前、朋子の死体は発見できなかったが、しかしまさか・・・
関屋はその女性に問いただすが、彼女は自分は恵美子だと言い張り、
亭主と名乗る俊次(西田健)も人違いだという。
二人の様子に不審を抱いた関屋は秘かに調べ始めるが――という話。
感想
これも結構印象に残っているエピソード。
Gメンらしさ全開というか、やるせなさと憤りのミックス感が素晴らしい。
出だしのインパクトとナレーションの使い方が抜群。
関屋警部補エピソードなんだけど、実は俊次と朋子がメイン。
カムバック西田健さん&川口晶さんが絶妙にハマっている。
最後の屋台でラーメンすするとことか、めちゃくちゃいい。
シクラメンのかほりのインストが流れようが
観ているこちらとしては頭の中で昭和枯れすすきリフレイン状態。
真実を暴けばいいってもんじゃないのよねえ、何でも。
でも刑事だから、という葛藤の組み立て方が最高である。
ゲストは溝口舜亮、土井かつえ、東晃声時代の出光元、根岸一正、小林稔侍など。
あらすじ
大晦日を迎え本部で慰労会を開いていた
Gメンのところに小田切警視がやってきた。
服役中の凶悪殺人犯・遊佐(溝口舜亮)が脱獄したというのだ。
小田切が来るとロクなことがない。呪いのメッセンジャーですか、アンタは。
遊佐は初詣帰りの夫婦を殺して車を奪い、
埋めてあったモーゼルを取り出しパトロール中の警官を射殺。
警官の拳銃もいただき、匿ってくれた中川(東晃声)と女もぶち殺した。
すべては黒木警視に自分を売った女・雅代(土井かつえ)に復讐するため。
遊佐は刑務所に来た中川から雅代が男を作ったことに激怒して脱獄したのだ。
Gメンは雅代に響刑事を張り付け、
関屋たちは遊佐の行方を追うが足取りは掴めない。
その頃、遊佐は刑務所で子分にした安岡(根岸一正)のところにいた。
安岡は正月休みで人気の少ない学生寮に遊佐を匿い面倒を見る。
そのお礼に遊佐は安岡に拳銃を渡すが、それがきっかけでヤサに踏み込まれる。
しかし、その頃には遊佐は雅代を襲う算段を整えもぬけの空。
かくして正月風情とは程遠い最終決戦の火ぶたが切って落とされた――という話。
感想
Gメン全話通じても人気の高いエピソード。
クライマックス数分の緊張感とインパクト大のエンディングもさることながら、
そこに至るまでの積み重ね方が熟練の技というか、さすがの一言。
年賀状の配達で襲撃方法を思いつくところとかね。
小林稔侍さんは山の中でも団地でも刑事でセリフもないが、
アンタはいったいどこに所属している刑事なんでしょうか(笑)
刑事が走る姿が目に入ろうが微動だにせず
モーゼルを構えてぶっ放す溝口さんの姿が印象的。
やっぱり悪役の存在感は大切ですな。
多くの人気俳優を生んだ俳優座花の15期生の一人。
悪役だけでなく結構刑事役とかも演ってるはず。
後のバスジャックエピソードなんか、確か警察側じゃなかったかな。
土井かつえさんはこの後何回か出たような。
時代劇・現代劇問わずレギュラーじゃないけどいろんなのに出てた。
殺されない根岸さんはある意味珍しい(笑)
そこも遊佐の人間性が出てて、そういう細かいとこがホントに上手。
しかしやっぱり、あのラストシーンは強烈ですな。
原田さんの拳銃の抜き方というか、独特でカッコいい。他の話でもね。
あれ、もっと評価されていいと思うんだけどなあ。