1969年から1973年にかけて週刊ポストで連載された劇画。1972年に石原裕次郎主演で2度映画化。1983年、1992年にフジテレビでテレビドラマ化されている。あらすじと感想舞台は徳川時代。はっきりしないが後期。武士の権威は落ちつつもなんとか維持している時代。しかし、幕府の財政事情はひっ迫。えらいこっちゃというので取るべき政策はただ一つ。諸大名のあら捜しをして領地を没収し、幕府の直轄にすること。
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1972年出版の書下ろし長編。翌年、第26回日本推理作家協会賞を受賞。テレビドラマ化は意外と少なく、1986年フジ系列「金曜女のドラマスペシャル」の1回のみ。主演は市毛良枝、名高達郎。他に中尾彬、矢崎滋など。あらすじ札幌へ向かう旅客機の中から女性が忽然と消えた。幽霊騒ぎとなったこの事件で疾走したのは人妻・浅岡美那子。ベトナムで死亡が報じられながら奇跡的に生き残り帰国した「日本ジャーナル新聞」の記者
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2013年出版の作品。動機をひらめく瞬間が印象的。あらすじ売れない役者同士の谷村有子と葛西信。二人は同棲していたのだが、ある日同時に連ドラの話が舞い込む。きっかけは有子が人気女優の新藤美由紀の運転免許証を拾ったこと。美由紀の本名が「谷村侑子」と一字違いであるのをいいことに、免停中の有子はその免許証に自分の写真を貼り使用していたのだ。ところが、有子は運転中に警察に捕まってしまう。あーあと思っていたと
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1984年初出の岡部警部シリーズ。浅見光彦でもなければ信濃のコロンボの話でもない。1987年にTBSでドラマ化、2006年にフジ、そして2017年にTBSと3回ドラマ化されている。と思ったら1989年に火曜サスペンス劇場でも映像化。タイトルが「吉備路殺人事件」だからわからなかったな。出演は加納みゆき、佐藤慶など。どんなドラマなんだろ。あらすじ夜の新宿で中年男が何者かに殺害された。男は「タカハシノヤ
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2013年出版の時代小説。あらすじ時は安土・桃山時代末期。天下人であった太閤秀吉の死去に伴い、起こるべくして起きた豊臣家の内紛。信長・秀吉に続き時代の覇権を握ろうとする徳川家康。豊臣家の恩顧に報いるべくそれを阻止せんとする石田三成。時には計略を用い、時には予想外の展開に驚きながら二人は関ヶ原での対決に向けて動き、周囲はそれぞれの思惑を抱え付いていく。時の流れとはいえ、かつて我が子同様に可愛がった武
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1977年初版の対談集。メンバーは佐野洋、五木寛之、井上ひさし、筒井康隆。いずれも時代を作ったお方達ばかり。佐野洋との対談は「小説推理」昭和51年6・7月号から。推理小説こそ文章が大切というところが深い。面白いのは本人は「点と線」を書いてる時、嫌でしょうがなかったらしい(笑)どちらかといえば同時期書いていた「眼の壁」の方に気持ちがいっていたそうだ。作ってもいいこと、いけないことなんてのは今日でも同
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1983年出版の冒険小説。デビュー作「飢えて狼」の次の作品。このあと「背いて故郷」が出ていわゆるシミタツ節が有名となっていく。あらすじ船会社を経営している長尾。老朽貨物船が一隻だけの零細企業だが、その船が大隅海峡沖で忽然と姿を消してしまう。船には長尾の弟・文治も乗っており、乗組員6人とともに遭難していた。遺族への弔問と謝罪の旅を続けていた長尾は、最後となる榊原の出身地である大隅半島の漁村に。ところ
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1981年刊行の長編小説。同年火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化、2012年テレビ朝日開局55年スペシャルとしてドラマ化。あらすじアマチュアカメラマン・山鹿が撮った一枚の写真。東名高速で起きた玉突き衝突事故を撮影したその写真はニュース写真年間最高賞に輝き、こんな写真が撮れる確率は「十万分の一の偶然」と評された。しかし、それは本当に偶然なのか?婚約者の明子をこの事故で失った大学助手・沼井は事故に疑問
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1987年出版の作品。「風紋の街」に続く街シリーズ第2弾。もっともこの作品で街シリーズは終わるのだが。あらすじ松浦水軍の末裔である鉈割瓢(なたわりひさご)と斧割糺(おのわりただす)。今度は蔵王山麓で巨大な虎に出くわすことに。来日中の中国雑技団から逃げ出した4メートルの虎。そのくせに名前はカンカン(笑)そのカンカンと仲のいい犬はヤンヤン(笑)しかもそのカンカンには台湾の情報局が中国の核ミサイルに配置
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1984年6月出版の本。前年、巨人との歴史的な日本シリーズを制してから若手育成に舵を切った1984年のシーズン。ヤクルト、西武時代のエピソードからプライベートな話まで盛りだくさんの内容。前年、中日を4勝2敗で降して日本一になった西武。だが、巨人を倒してこそ日本一という考えがまだあった時代。ホントに1983年は西武VS巨人の日本シリーズとなった。名シリーズとして名前は必ずあがるシリーズとなったわけだ
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