1970年製作のマカロニウエスタン。
主演はマカロニ3大ヒーローの1人、フランコ・ネロ。
マカロニけったいな役常連、トーマス・ミリアン。
「フレンチ・コネクション」のボス役で有名、フェルナンド・レイ。
スペイン内戦で反フランコ闘争に参加していたお方である。
西部劇の名作「シェーン」で黒づくめの悪役を演じ
その後の悪役の原型を造り上げたジャック・バランス。
随分太ったものだが今度も悪役。
そこに次元の声が重なるのだから最高である。
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あらすじと感想
まいどおなじみメキシコ革命の最中。
政府軍、サントス一派、モンゴ一味と三つ巴の戦いの中、
武器商人ネロちゃんがやってくる。
革命軍であるサントス一派、モンゴ一味ともに
銀行の金庫にある大金を狙っているが金庫を開けられるのは
アメリカ軍に捕らわれているサントス教授(レイちゃん)だけ。
かくしてネロちゃんは見張りにつけられたトーマスと
レイちゃん救出の旅に出るのだが途中には太ったジャック始め
様々な妨害者が続出し、てんやわんやの救出劇。
それをさらに盛り上げるのがやたら明るいモリコーネ音楽。
しかし歌詞の中身は「殺れ、殺れ、殺っちまえ同志たち!」。
レインボーマンの「死ね死ね団の歌」みたいなもんである。
どうせなら邦題は「YOU,殺っちゃいなよ!」とかにすればよかったのに。
こんな歌詞を書いたのは監督のセルジオ・コルブッチ。
さすが残虐マカロニ・ウエスタンのイメージを作ったお方である。
ネロちゃんとトーマスの間に次第に友情めいたものが生まれたり
まあいろいろと楽しめる作品である。暗くないし。
しかしネロちゃんは綺麗な作品はあまり似合わんなあ。
やっぱり泥まみれになったり無精ひげが似合いますな。