1992年土曜ワイド劇場枠にて放送。
タクシードライバーの推理日誌シリーズ第1弾。
原作は笹沢左保『夜明け』。
主演は渡瀬恒彦。初回のメインゲストは七瀬なつみだった。
あらすじ
元警視庁捜査一課の警部補・夜明日出夫(渡瀬恒彦)。
スキャンダルに巻き込まれて退職後はタクシードライバーに転身、
妻とは離婚したが一人娘のあゆみ(林美穂)と会うのが楽しみ。
そんなある日、夜明はホステスの小百合(七瀬なつみ)と
あき(高島礼子)を乗せて横浜に向かうことに。
嫌な客からもらったチップをパーッと使いたいのだという。
翌日、二人が働くクラブのママ・妙子(横須賀昌美)が死体となって見つかった。
夜明の後輩・東山(風見しんご)が店の従業員に事情聴取。
小百合とあきのアリバイを証言したのは、ほかならぬ夜明。
それをきっかけに、夜明が暴き出した真相は――という話。
感想
90年代以降の土曜ワイド劇場を代表するヒットシリーズの1つ。
なんやかんや言うても、構成がいいやね。
骨格がいいというか。
やっぱり、原作があった方がトータル的にはいい気がする。
結局、2時間サスペンスが衰退したのは
中途半端なオリジナルだったり、原作改変しすぎたからじゃないかねえ。
別に昔の作品がすべて優れているわけでもないんだけど。
渡瀬恒彦さん、風見しんごさん、平田満さん、
林美穂さんと、不動のレギュラーキャストで長く続いたのがよかった。
林美穂さんって、我々世代には『スケバン刑事Ⅲ』の
なんやったっけ、あの謎の巫女の人ってイメージが強い。
この頃の七瀬なつみさんは売れてる記憶があるなあ。
『桜の樹の下で』がちょっと前になるのかな。
自分、高校生だったからな、あの頃。
高島礼子さんはまだ売れてない時期だけど、
今観ると結構セリフがありますな。
基本的なパターンとしては
自分がアリバイ証明した人物が真犯人とか、
そういう類のものなんだけど、見せ方がシンプルでいいやね。
しかし、殺され損の社会って、
30年経ってもちーとも変わらんねえ・・・