名作刑事ドラマ「Gメン’75」第172~174話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第58弾。

第172話「大空のギャング」

ゲストは小坂一也、頭師孝雄、藤木敬士、稲葉義男、戸部夕子など。

あらすじ

新島に逃亡したヘロインの運び屋二人を追って、
草野刑事と中屋刑事が新島へ向かった。

次いで、速水刑事も向かうことになったが、
その機体に輸血用血液を持った病院職員も同乗することに。

その頃、新島では空港の管制官を務める
子安(小坂一也)の息子・俊一(中越司)が
心臓手術が必要な状況で、血液の到着を待っていた。

無事エアロスバル機は飛び立つが、同乗してきた病院職員の正体は、
運び屋の仲間・ヘンリー湯沢(藤木敬士)。

さらに新島では、逃走中の二人組が
輸血用の血液を待つ俊一の家に現れて――という話。


感想

スカイアクションシリーズの1話。
Gメンらしく、エアロスバル機の細かい描写が素晴らしい。
なかなか、点呼?と言っていいのかどうかは知らないけど
そんなところまでやらんもんねえ。

逃亡犯は佐藤京一さん&根岸一正さん。
例えるなら何やろ、大熊元司とグレート小鹿みたいな。
いわゆる「極道コンビ」ですな。

速水刑事と心臓病の少年に過去の出来事があるわけだが、
ここの回想シーンがちょっと長すぎんじゃないかという気はする。
まあでも、ここの交流が後々生きてくるんだからしゃーないけど。

第173話「大空からの脱出」

ゲストは172話に続き同じ。

あらすじ

速水刑事が乗ったエアロスバル機がハイジャックされた。
機長・若尾(頭師孝雄)が湯沢を捕まえようとするが、
発砲で不時着を余儀なくされてしまう。

その頃、血液を待つ子安家では
中屋刑事が極悪コンビに捕まるが
あの手この手で事態を空港にいる草野刑事に報せようとしていた。

頼みの若尾が湯沢と揉み合ううちに銃弾で重傷を負い、
速水がエアロスバル機を操縦することに――という話。

感想

スカイアクション・シリーズ前後編。
まず、ようこんだけ撮影出来たねえって感じ。

正直、あんまりドラマ性はない。
あったかもしれんがカットされてるのかも。

犯人側がそれほど魅力的でないというか。
子安と湯沢の関係性なんかも薄いっちゃ薄い。

面白さで言えば、一話に凝縮した方がよかったかもしれない。
それでも、現代では作れないようなスカイアクションは魅力的。
一見の価値はありますわな。

第174話「母ちゃんは地獄へ行け!」

ゲストは島かおり、谷村昌彦、遠藤真理子、伊藤高など。

あらすじ

サラ金強盗の容疑者・谷口(伊藤高)を割り出した山田刑事。
不動産会社のセールスマンに変装し、
谷口の妻・邦子(島かおり)に近づこうとするが
新米警官・直子(遠藤真理子)に職務質問を受ける始末。

仕方なく手帳を直子に見せた山田は、
直子から自殺防止の啓発ビラを渡される。

邦子と接触した山田だが、特に収穫は何もない。
監視を続けるうちに、邦子の叫び声が。

向かいのマンションを見ると、
そこには2人の子供を連れた父親が飛び降り自殺を図ろうとしていた。

慌ててマンションの屋上に走った山田と邦子は
飛び降りを阻止しようと父親を説得するのだが――という話。

感想

社会問題をその都度巧みに取り入れていたGメンならではの作品。
邦子の夫とサラ金強盗に走った相手が、
自殺を図ろうとしている家族の母親というところが東映らしさ。

少々無理があろうが何だろうが、
密度が濃ければ濃いほど盛り上がるというもの。
逆に一時間ドラマだと分散して描く余裕がないという事情もある。

ヘリまで飛ばして群がってくるマスゴミの無責任さも描かれる。
騒ぎたいだけ騒いで、飽きたら次の騒ぎを探す構図は今も昔も変わらない。

テレビ局の人役で山浦さん登場。

ゲストは毎度おなじみの方々。
配役がこれまたよく合いますな。
特に意外性はないけれど、Gメンらしい一作。

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