デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第32弾。
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ゲストはヨーロッパ三部作の面々と丹波義隆など。
あらすじ
浮世絵盗難事件の容疑者・久松えり子(中島ゆたか)を追って、
パリに飛んだ小田切警視と響刑事。
えり子はベルギー旅行で知り合った売れない画家、
綾部(西田健)を慕ってパリに向かった模様。
ヒモのような生活を送っている綾部は、事件と繋がりがあった。
パリ警視庁の協力を得た小田切&響は、
綾部がえり子を置き去りにしてモロッコへ高飛びしようとしていることを掴む。
その頃、ブリュッセルに向かったえり子は、
一年前パリで消息を絶ったはずの響の知人・節子(范文雀)と出会っていた――という話。
感想
タイトルからブリュッセルがメインと思いきや、
舞台となるのはほとんどパリ(笑)
そこに范文雀が歌う挿入歌「蜉蝣」がかまされる。
作品的にはどうということはないが、
美人三人がそこにいれば少々ストーリーがどうであれ、何の文句もないわいな。
パリ篇でも思ったけど、テレビより劇場で観たい感じ。
なんちゅうか、風景の切り取り方が劇場用映画風って言えばいいのかなあ。
そのあたりは、他の刑事ドラマになかったところやねえ。
監督は佐藤純彌さんなんだし。そういう公開方法もアリでは。
あとは丹波親子の共演ですな。
フランスは興味ないけど、ベルギーは一度行ってみたいねえ。
ゲストは真山知子、高津住男、柳生博、山本清など。
あらすじ
草野刑事のもとに「たった今、人を殺した」と電話がかかってきた。
ガセかもと思いながら、津坂刑事と言われた住所に向かってみると
本当に電話通りに殺人が行われた現場を目撃。
被害者は人気劇画家の井野(青木卓)。
犯行手口は自分が書いた劇画の通り、
バスに仕掛けたアタッシュケース爆弾だった。
劇画は無差別殺人をテーマにしたもので、
なぜか現場にぬいぐるみが置かれていた。
草野と津坂は出版元を訪れ、
編集者・島崎拓子(真山知子)らから手がかりを得ようとするが、
編集長(柳生博)始め、スタッフは雑誌の売れ行き以外に関心を示さない。
そうこうするうちに、第二、第三の犯行が起こり、
ついには拓子も狙われることに――という話。
感想
劇画に合わせてのナレーションが独特の回。
なかなかの傑作で、設定はGメンというより特捜最前線っぽいような。
真山さんは時代劇のイメージが強いけどね。くノ一とか。
ホープ吸いながら、灰皿はマルボロ。
やっぱり、マルボロはあの赤のやつがよかったねえ。
世界のニナガワの嫁はんですな。
一冊のよれよれの本が救いをくれたってのはいいね。
スタッフ死ぬより、本バカ売れを優先。
まあ、そうなるかもねえ。
まさか、自分の身に降りかかってくるとは思わんもんね。
そのあたりの意識は、現代でも一緒ですわ。
人の世で起こることで、自分に降りかからないものは何もないのにね。
河合さん、山浦さんも登場。
しかし、柳生さんの編集長は名前ぐらい付けてやれよ(笑)
誘拐のところで少年法の話とかも出てくる。
まあ、改心って若ければするってもんではないわな。
そもそも、悪に年齢は関係なかろうて。
しかし、あんな外から丸見えのところで逆探知はどうなの。
あと、誘拐の話から釈放の順は、逆じゃねーかなと思うんだけど。
ゲストは谷村昌彦、遠藤真理子、浜田寅彦など。
あらすじ
小田切警視のもとに曙銀行長沢支店から電話がきた。
襲撃予告を受けたというのだ。
Gメンが捜査中の昨夜起きた銃砲店襲撃を連想した小田切は、
銀行に向かい、支店長と面談。
そこには、元捜査一課で停年後に銀行に再就職していた藤森(浜田寅彦)の姿が。
三人で対策を練るが、本当に銀行ギャングがやってきた――という話。
感想
究極のバッドエンドが印象的な話。
さすが歩くデスノート小田切というべきか。
緊迫感溢れるハードボイルドタッチはさすがだけど。
しいていえば響刑事と遠藤真理子さんのシーンが長いか。
いつまでそこにおんねん、みたいな(笑)
ビンタしといて、お姉さんと思えはねえだろう、とか(笑)
二人は名作「終バス~」のコンビでもありますわな。
襲撃犯に停年間近の片山(谷村昌彦)がいるところがGメンらしさ。
犯人側の心情をメインにのせてくというかね。
中年の悲哀全開で、さすがの谷村さん。
この頃、55歳停年だもんねえ。1980年ぐらいまでだっけ。
高度経済成長の担い手を容赦なく斬り捨てた当時と、
失われた三十年を必死に生きてきた人たちを斬り捨てる現代。
どっちもどっち。あ~やだやだ。宝くじ当たんねえかな。