デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第57弾。
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ゲストは福田豊土、早瀬久美子、斉藤美和、沢田勝美、小鹿番など。
あらすじ
台風の中、無人で暴走するバスをパトカーが発見。
停止したバスの中には、運転手と乗客4人が倒れており
1人を除いて全員死亡という異常事態。
唯一命を取りとめた乗客・山上(福田豊土)に
事情を聞こうとする小田切警視らの前に、
雨宮秋子巡査(早瀬久美子)が現れた。
聞けば、山上は秋子の義理の兄だという。
凶器と思われるナイフを手掛かりに、
被害者一人一人を丹念にあたっていくGメン。
そんなある日、秋子がGメン本部に。
一年前にも同じ終バスで同様の事件が起きており、
被害者は山上の妻と知った小田切は――という話。
感想
Gメンらしい社会派要素の強い作品。
ただ、賛否両論はある気がする。
例えば特捜最前線『地下鉄連続殺人事件!』みたいな描き方なら、
また違う気がするんだよねえ。
こんなタイトルだったと思うんだけど、正確には自信がない。
藤巻潤さんが出てて、桜木健一さんの滝刑事が退職する話。
ああいうのなら、わかるんだよね。
しかしホント、心神喪失で無罪ってのはいいかげん何とかならんのかとは思う。
被害者は殺され損ってのも、いつの時代も変わらん事実。
映画『衝動殺人 息子よ』は1979年の公開だったっけ。
人の世で起こることは誰の身にも降りかかる可能性があるんだから、
被害が出てからでは遅いんだよねえ。
予防医学があるんだから、犯罪予防にも力入れてもらいたいもんだ。
死刑制度が予防になってるって意見もあるだろうが、
現実問題「死刑になりたいから刺した」ってのもおるんだから。
例えば、性犯罪繰り返した奴はちょん切るとか。
そういうルール作った方が、よっぽど効果あると思うぞ。
人権が~なんだ~言うとる暇あったら。
圧倒的多数の人権を守るようにしてくれ。
ゲストは江夏夕子、小野川公三郎、蟹江敬三、須賀沢真理子など。
あらすじ
暴力団員・森戸(蟹江敬三)が刺殺され、
スーパーの店員・岩崎澄江(江夏夕子)が逮捕された。
澄江はかつて森戸の女で、
美人局をしては金を巻き上げていたが、
そんな生活に耐えられず金を持って逃げだしていた。
逃げる時に出会ったのが、夫・守(小野川公三郎)。
三年前、守を保険金殺人の疑いで逮捕しながら
裁判で無罪となり敗北した苦い経験が山田刑事にはあった。
澄江が犯行を自供する一方、
Gメン本部に「澄江は犯人ではない」との投書が。
タレコミ通り、凶器の刃物が見つかる中、
山田は今度も守に疑いの目を向けるのだが――という話。
感想
ラストのアイデア一発勝負というか切れ味抜群。
これは引っかかるなあ。
ずるいっちゃそれまでだが、いろいろなフリが効いてる。
要するにフリ方が上手いのよね、最初のシーンからして。
黒木警視と山田刑事の何気ないシーンもフリ。
脚本の高い技術力が感じられる。
またキャスティングが抜群なんだな、これが。
ややもすると、前半飛ばしたくなっちゃう展開なのだが。
刑事という仕事を感じられる作品。
ゲストは藤真利子、長澄修、佐原健二、林ゆたか、北島マヤなど。
あらすじ
太平洋上で漂流しているところを
海上保安庁の巡視船に保護された
ベトナム難民のドク(長澄修)とキム(藤真利子)。
二人がポケットの中に隠し持っていた金塊が、
一週間前に日本国内で強奪されたものであったことが判明し、
小田切警視&Gメンが動き出す。
二人が日本に向かったのは、
ベトナム戦争時にキムを助けてくれた
日本商社の社長を頼ってのことだったが、すでにその商社は倒産していた。
小田切は国連難民高等弁務官事務所に二人の保護を要請、
漂流していた場所を調べているとさらに二人のベトナム難民を発見。
しかし、タオ(林ゆたか)とビン(北島マヤ)は
なぜか小田切たちに敵意をむき出しにする――という話。
感想
Gメンらしいタイムリーな社会問題を扱った作品。
しかし、いろいろカットしているからだろうが
わかりにくいっちゃわかりにくくなってる気もする。
何よりかにより、犯人側の実態がよくわからん感じ。
あんなにヨットハーバーで簡単に見つかるってかなりドジ。
ラストシーンは切ないいいシーンだけどね。
藤真利子さんのおとっつあんは直木賞作家・藤原審爾さん。
伊丹十三さんが主演で『死にたがる子』というタイトルだったと思うけど、
ドラマが放送されたのもこの年だったんじゃないかなあ。
昔再放送で観た記憶があるんだけど。
柏原芳恵さんの『夏模様』とか微美杏里のペンネームで
作詞もやってた藤真利子さんに才能は受け継がれたんかね。
藤さんが『飢餓海峡』に出たのは、この時代なんだねえ。
昔WOWOWで放送されたことあって観たんだけど。
Gメンが夜9時で『飢餓海峡』がフジ系列夜10時枠だから連続ですな。
そういうことは当時珍しくなかったというか。
各局テレビドラマが花形な時代。
毎日いろんなものが放送されてた。
ドラマが一番良質なスポンサーが付いたのよね。
もうそんな時代は二度と来ないだろう。
少なくともテレビの世界においては。
難民が翻弄されてんのは現代でも同じだし、
難民支援が本当に役に立ってるのかどうかもありますわな。
そのうち日本人が難民になって、
保護を求めなければならない世の中になるかもねえ。
何があっても不思議ではありませんからな。