西村京太郎99「急行奥只見殺人事件」を読む

1985年のトラベルミステリー。舞台は好きなJRローカル線第一位に選ばれたこともある福島県の只見線。なぜだかテレビドラマ化はなし。あらすじ上越線の小出から会津若松を走る只見線。急行「奥只見」は浦佐駅から出発するがその浦佐で殺人事件が発生。一方、会津若松の鶴ヶ城でも殺人が。さらに浦佐と会津若松の間の奥只見郷でも男の水死体があがった。1つの路線で立て続けに起きた殺人事件。地元警察との軋轢を乗り越えて十
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西村京太郎152「寝台特急あさかぜ1号殺人事件」を読む

1988年のトラベルミステリー。1992年に土曜ワイド劇場、2005年に月曜ドラマスペシャル(この頃はもうミステリー劇場だったか)でドラマ化されている人気の作品。あらすじ「あさかぜ1号」は東京から博多行きの寝台特急。その個室で現金1千万を持つ初老の男が殺害された。連れと思われた女性は、なぜか事件直前に岡山で途中下車。この女性に一目ぼれした十津川警部の部下杉本刑事は単身尾行を開始する。しかし彼女の行
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鮎川哲也(鬼貫警部シリーズ)「憎悪の化石」を読む

第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。1997年に火曜サスペンス劇場でドラマ化。あらすじ熱海の旅館で一人の男が殺された。被害者は脅喝で飯を食っていた男。捜査陣は容疑者を絞り込んでいくがそれらの人物には全てアリバイが成立。捜査は行き詰まり解決への希望は警視庁の鬼貫警部に委ねられた。1ダースの容疑者を相手に鬼貫は真犯人を突き止められるのか?――という話。 感想1959年刊行の作品。この時のクラブ賞候補は
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山村美紗「エジプト女王の棺」を読む

1980年の作品。エジプトと京都を舞台にしたミステリ。1999年にTBSでテレビドラマ化。主演はかたせ梨乃。だけどキャサリンシリーズではない。渡瀬恒彦、河相我聞、高樹澪、西岡徳馬などが出演。当然、紅葉も付いている。あらすじエジプトのカイロで外交官が謎の事故死。そして京都美術館で開催中のエジプト展で遺宝を盗もうとした男が謎の薬物中毒死。しかし真相はわからず迷宮入り。2年後、死んだ外交官の娘が勤める中
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西村京太郎107「寝台特急八分停車」を読む

1986年初出のトラベルミステリー。1989年に土曜ワイド劇場で、2004年にテレビ東京でテレビドラマ化されている。あらすじ腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事。捜査本部に戻ろうと忍び足で病院を歩いているとレントゲン室から男女の話し声が。なんとその内容は「今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時に人を殺す」というものだった。相談を受けた十津川警部は八分間の停車時間がある寝台列車を調べる。
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西村京太郎41「イブが死んだ夜」を読む

1978年初出の作品。この1か月前一世を風靡するトラベルミステリー第1弾「寝台特急殺人事件」が刊行されている。2009年にTBSで十津川警部シリーズ第42弾「九州ひなの国殺人ルート」としてテレビドラマ化。あらすじ浅草寺境内で発見された若い女性の全裸死体。彼女の太腿には薔薇の入れ墨が。捜査の結果、彼女は岐阜市内の旧家の長女らしいことがわかり十津川警部は岐阜に飛ぶ。確かに彼女は3年前に家出した良家の娘
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大沢在昌「死角形の遺産」を読む

1982年初出の作品。あらすじ同姓同名であったために、誤配された一通の封筒。そのせいで奇妙な事件に巻き込まれる若きインテリ総会屋井田。配達人は殺され、本来の受取り人は自殺。降りかかる火の粉をはらうため、井田は友人の原とともに封筒を開く。すると中からは凶弾に倒れた世界的に有名なミュージシャンの歌が録音されたテープが。さらに、綾乃と名乗る謎の女が現われて井田と原は否応なしに新興宗教を巡る争いに巻き込ま
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西村京太郎28「消えた乗組員」を読む

1976年初出の消えたシリーズの1冊。ていうか海洋ミステリーの1冊。1980年に土曜ワイド劇場でドラマ化。この時は三橋十津川は変わらないが亀井刑事がなんとコワモテの綿引洪さん。あらすじ魔の海と恐れられる小笠原沖で遭難を伝えられた大型クルーザーが発見された。乗っていたのは海洋研究家始め9名。しかし、発見者5人が乗り込んだ時、船内は無人で誰もいない。1872年に起きたイギリスの帆船マリー・セレスト号の
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西村京太郎463「富士急行の女性客」を読む

2010年初出の作品。映像化はまだなし。トラベルミステリー?と言っていいのかどうか。あらすじ富士山の絶景を楽しめる「フジサン特急」。その電車に乗ったカップルが帰りは女性1人という謎の行動。消えた男はそのまま失踪。彼は「日本ミステリーの会」というサークルの活動で青木ヶ原樹海を調べに行ったらしいがメンバーは否定。そして1人のメンバーが殺害される。犯人の動機は何か。十津川警部の推理が冴える――という話。
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西村京太郎32「華麗なる誘拐」を読む

1978年初出の左文字進シリーズ。劇場版「恋人はスナイパー」の原作でもある。あらすじ突如発生した無差別殺人事件。最初は新宿の喫茶店で若いカップルが毒殺され、次いで北海道で青年が射殺されさらには飛行機が海に・・・一連の事件は「ブルーライオンズ」と名乗る連中の犯行だった。連中は首相官邸に五千億円の身代金を要求。「日本国民一億二千万人を誘拐した」と。最初の毒殺事件に偶然居合わせた左文字進と犯人の知恵比べ
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