今日の読書は大藪春彦「餓狼の弾痕」。1994年発刊のかなり後期の作品。あらすじと感想高校時代、「野獣死すべし」「蘇る金狼」「女豹の掟」とか授業中に読んでた。角川文庫のカバーがかっこよかったなあ。1996年に61歳で亡くなった大藪春彦。うちの死んだ親父と同い年か。早逝なのにたくさんの作品がある。自分41だけど今から20年でこんなに作品出せるだろうか。デビュー作「野獣死すべし」以来貫かれている巨大な権
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今日読み終わったのが西村寿行「症候群」。映画にもなった「君よ憤怒の河を渉れ」が有名。それまで冒険小説は書いてなかったらしいけどこの作品をきっかけに一躍ベストセラー作家にのし上がる。人間何が幸いするかわからん。角川映画好きの人なら「化石の荒野」とかもそうですな。あらすじと感想「症候群」は短編集で表題その他計6作品。なかにはこんな漢字知らんぞというのを使用したタイトルもある。べしみとか(やまいだれに中
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ミステリーのジャンルの1つに「孤島もの」がある。横溝正史「獄門島」始め数々の作品があり、その島の風習などを背景に独特のムードがあるジャンルだ。もの書きにとって「孤島もの」「雪に閉ざされた山荘もの」は一度は書いてみたいものだ。西村京太郎も「南神威島」「鬼女面殺人事件」などの島ものを書いているが「幻奇島」もそれらに連なる一冊で文明と信仰がテーマになっている。映像化はまだなし。あらすじと感想特にびっくり
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高校野球の名門校であるPL学園が部員募集を停止するということで話題になっている。教団の信者でなければならないだのなんだので、結局監督が見つからないからやむなくということらしいが、高校野球は教育の場であることを忘れてるんじゃないだろうか。他の学校を見ても体罰やいじめ、野球留学に関する利権など様々な話題が尽きないものだが、第34回江戸川乱歩賞を受賞した坂本光一の「白色の残像」はそんな高校野球の世界を描
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