フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1979年公開の日活ロマンポルノ。この時代は「にっかつ」とひらがなだったかな。監督は東映映画を支えた鈴木則文。「トラック野郎」の間にこんなの撮ってたのね。そんなわけで、菅原文太や名和宏など東映ゆかりの方々が友情出演。さらに飛鳥裕子、日向明子、波乃ひろみ、八城夏子、小川亜佐美など豪華。極めつけは若かりし頃の岡本麗なんかも出ている。あらすじ雨の晩に逃走した凶悪犯・蛭川(山本昌平)。蛭川は大学教授・神納
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1961年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は池広一夫。原作は伊藤大輔になってるけど何かのリメイクなのかねえ。中村玉緒、堺駿二などが出演。あらすじ部屋ずみの身である喜多弥十郎(市川雷蔵)。女にモテモテで気楽な遊び人として生きていた。そんな弥十郎に奉行所から呼び出しがかかる。沼津藩のお家騒動に関わる人別帳が盗まれたというのだ。お役目を渋るトンデモ男な弥十郎だったが、トラブルになっている女との
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第9弾。表題作のほか、「鴉が三羽の身代金」、「四つの峠に日が沈む」「鬼が一匹関わった」の計4編を収録。「鴉が三羽の身代金」は新・テレビシリーズ第10話の原作。脚本が弟の中村勝行、演出は中村敦夫。兄弟でやるのってなかなかないのでは。牢破りをした8人が地元に関わりのある渡世人たち3人を人質に。身代金を出せというのだが、それぞれの縁あるものはみな知らん顔。そうこうするうちに
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第7弾。表題作のほか、「唄を数えた鳴神峠」「霧雨に二度哭いた」「四度渡った泪橋」の計4編を収録。「唄を数えた鳴神峠」は紋次郎最大のピンチの話。他人の話を信じない紋次郎が狂女の言葉を信じ騙される展開。追っ手は24人。紋次郎はこの危機を乗り越えられるのか――という話。ここで連載はひとまず終わり、次の作品から復活することに。それが表題作の「木枯しは三度吹く」。登場の仕方と殺
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1964年公開の眠狂四郎シリーズ第3弾。首が飛び、腕が斬り落とされるエロとバイオレンスの世界。殺伐としまくる中、狂四郎が「お前を奪う」と腰元を犯す。いいのかそれは。というわけで結構問題作っちゃ問題作。あらすじ辻斬りを目撃した眠狂四郎(市川雷蔵)。ところが、貧しい暮らしの町民からは辻斬りの味方と勘違いされてしまう。辻斬りを行ったのは、こともあろうに将軍の庶子・片桐高之。こいつの母親・松女がまた悪女で
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1966年公開の眠狂四郎シリーズ第7弾。第4作「眠狂四郎女妖剣」のイカレポンチ菊姫リターンズ。あらすじ眠狂四郎に恥辱の扱いを受けたイカレポンチ菊姫。何が何でも狂四郎に復讐せんとあらゆる手段に打って出る。手持ちの忍者どもを使い、狂四郎を襲いまくる。挙句の果てには腕利きの剣術指南の嫁を殺し、狂四郎の仕業に見せかけて剣術指南に斬りこませる。ことごとく突破した狂四郎だが、身売りされそうになっていたはるを人
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1969年から1973年にかけて週刊ポストで連載された劇画。1972年に石原裕次郎主演で2度映画化。1983年、1992年にフジテレビでテレビドラマ化されている。あらすじと感想舞台は徳川時代。はっきりしないが後期。武士の権威は落ちつつもなんとか維持している時代。しかし、幕府の財政事情はひっ迫。えらいこっちゃというので取るべき政策はただ一つ。諸大名のあら捜しをして領地を没収し、幕府の直轄にすること。
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1965年公開の大映時代劇映画。眠狂四郎シリーズ第6弾。主演は市川雷蔵、瑳峨三智子、須賀不二男らが出演。あらすじある日、自分を買ってくださいと女に懇願された眠狂四郎(市川雷蔵)。一両を渡しその武家風の女の申し出を断るのだが、翌朝女は自害。以前、狂四郎に殺された兄の敵討ちに燃えるおりん(瑳峨三智子)に嘲笑される。狂四郎は死んだ女のために大工の孫・鶴松を預かる。鶴松は信州岩城藩主が妾に産ませた子だった
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1968年公開の大映時代劇映画。眠狂四郎シリーズ第10弾。主演はもちろん市川雷蔵、監督は第1作以来の田中徳三。田村高広、伊藤雄之助、高田美和、小沢栄太郎、安部徹らが出演。あらすじ北國を旅する眠狂四郎(市川雷蔵)。途中、侍を襲い密書を奪い取ろうとする一団に遭遇。侍たちが奪った密書は偽物で、本物は狂四郎が預かることに。道筋にある佐伯藩では、城主の病気療養をいいことに家老・稲田外記(安部徹)と同じく家老
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1953年公開の独立プロ映画。同年度のキネマ旬報ベストテン第1位を獲得。原作は樋口一葉「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」。この3つをオムニバス形式で構成しているのが特徴。監督は今井正、女優陣は丹阿弥谷津子、久我美子、淡島千景。あらすじ第1話。わがまま娘に育ち嫁いだせき(丹阿弥谷津子)。中秋名月の日に一人息子をほったらかして実家に帰ってくる。同情する母親とええとこ嫁いだのに帰ってこられてはたまらな
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