フリーライター Sakamoto Norio ブログ

熊井啓監督・映画「日本の黒い夏―冤罪―」を久々に観る

2000年の日本映画。監督・脚本は熊井啓。出演は中井貴一、寺尾聰、細川直美、この頃は清純派だった遠野凪子。いまから思えばドラマ「未成年」の感じが一番素だったのかも。いわゆる「松本サリン事件」をモチーフに映画化。監督の第1回作品「帝銀事件・死刑囚」を彷彿とさせる内容。そもそも熊井監督は幼い頃に被害を受けた河野家の近くに住んでいたそうだ。冤罪は予断を持った捜査、マスコミによる誘導というか疑惑の拡大、そ
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西村京太郎64「寝台特急『紀伊』殺人行」を読む

1982年出版の亀井刑事活躍編。なんせ十津川警部は現地に行かない(笑)1984年にザ・サスペンスでテレビドラマ化。あらすじ相次いで両親を亡くし10年ぶりに故郷に帰ってきた中西。彼の家族が地元を追われた理由は中西が10年前に起こしたあるレイプ事件がきっかけだった。しかし、帰郷した彼の周辺には奇妙な出来事が起こる。行く場所行く場所で謎の脅迫状。新宮駅で待ち合わせていた婚約者が失踪。そして迎えに来てくれ
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西村京太郎67「寝台特急あかつき殺人事件」を読む

1983年出版の作品。出版からわずか4カ月後に土曜ワイド劇場でドラマ化。あらすじ大阪で探偵事務所を開いている十津川の元部下・田辺。仕事が少なく困っていたところに50代の女性が依頼が来る。息子が亡くなり散骨するため若い未亡人と寝台特急で佐世保まで行ってくれないかというのだ。楽な依頼と美貌の未亡人だということでうきうきしていた田辺。しかし、そこには黒い罠が待ち受けていた。佐賀と東京で起きた殺人事件の被
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アガサ・クリスティ原作・映画「オリエント急行殺人事件」を久々に観る

1974年のアメリカ映画。自分と同じスウェーデン出身の役を演じたイングリッド・バーグマンがアカデミー賞助演女優賞を受賞。3度目のオスカーに輝いた。あらすじと感想原作は言わずと知れた女流推理作家アガサ・クリスティ。監督はこれまた巨匠シドニー・ルメット。名探偵ポワロを演じたのはアルバート・フィニー。オリエント急行に乗り合わせた乗客が豪華。映画出演久々のローレン・バコール(ボギーの元嫁はん)、バーグマン
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女性の時代を先取りした映画「ノーマ・レイ」を久々に観る

1979年のアメリカ映画。主演のサリー・フィールドはこの年カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。あらすじアメリカ南部のある町にある紡績工場。ノーマ・レイ(サリー・フィールド)は女工として働いていた。子供2人を抱え旦那はいない。父と母は同じ職場に勤めている。ある日、ニューヨークから組合のないこの工場にワーショフスキーというオルグがやってきた。モーテルに住みこんだ彼は毎朝ビラをまき労働者に訴える。彼と親しくな
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西村京太郎506「特急『ゆうづる3号』の証言」を読む

2012年出版の短編集。表題作のほか、「18時24分東京発の女」「日曜日には走らない」「首相暗殺計画」「寝台特急六分間の殺意」の5編が収録されている。映像化はいずれもまだなし。表題作「特急ゆうづる3号の証言」は、鉄道を利用したアリバイの話。女をひっかけて睡眠薬を飲ませ襲った男が、特急「ゆうづる」が通過していくところを女に目撃させるのがアリバイとなる。このアリバイを十津川警部がどう解くかがポイント。
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アカデミー賞受賞作映画「黄昏」を久々に観る

1981年のアメリカ映画。ヘンリー・フォンダが最優秀主演男優賞、キャサリン・ヘップバーンが最優秀主演女優賞に輝いた。あらすじニューイングランド地方の片隅にある湖水“ゴールデン・ボンド”。引退した大学教授のノーマン(ヘンリー・フォンダ)とエセル(キャサリン・ヘップバーン)夫妻が休暇を過ごしにやってきた。一家の思い出がつまったコテージ。ノーマンは心臓が悪いうえに物忘れが激しくなっていた。エセルは死の話
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伝説のアクション映画「若い貴族たち 13階段のマキ」を観る

1975年の東映映画。志保美悦子主演、内藤誠監督。あらすじと感想出だしからアクション満開。線路に縛り付けられている女が二人。そこに駆けつけてくるマキ。胸には赤字で「13」。なんとまあセンスのない。志保美悦子の歌全開の中、不良グループをボコボコに。なんでかしらんがついでにチンピラ連中もボコボコに。この歌声がすごい。なんちゅうかジャイアン顔負けというか。藤純子の「緋牡丹博徒」がまともに聞こえるというか
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スポーツ映画の名作「タイタンズを忘れない」を久々に観る

2000年のアメリカ映画。1971年ヴァージニア州アレキサンドリアの高校アメフトチームが起こした実話に基づくスポーツ映画。「大人たちはそれを<奇跡>と呼んだ。僕たちはそれを<友情>と呼んだ」という映画のキャッチフレーズが印象的。あらすじ1971年、アレキサンドリア。国内で盛り上がる公民権運動の余波で保守的だったこの小さな町にも変化が訪れる。白人学校と黒人学校が統合されたのだ。当然アメフトチームも統
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西村京太郎393「草津逃避行」を読む

2006年出版の作品。2012・2018年にTBSでドラマ化。あらすじ十津川警部あてに井岡さつきという女性から手紙が。二人で過ごした草津温泉での想い出をつらつらと書いているのだが十津川には全く覚えがない。しばらくして2通目の手紙が。今度は想い出などではなく、彼女が勤めているクラブのママが主催する秘密パーティーでホステスが失踪したとの情報が。さらには彼女も命を狙われているという。どうするか対策を協議
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