フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1967年公開の東映任侠映画。それまで5作を「将軍」山下耕作監督がしていたのを中島貞夫監督が引き継いだ「兄弟仁義」シリーズ第6弾。あらすじと感想北島三郎、鶴田浩二、村田英雄という組み合わせ。任侠映画全盛期の時代ですな。粗製乱造という見方もできるが、それだけ連打できる体力が撮影所にあったわけだからある意味今よりはマシ。若かりし近藤正臣が遊女を足抜けさせるわけだが、それを追ってサブちゃんが佐渡へ渡る展
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1983年公開の角川映画。東映が配給。原作・脚本は鎌田敏夫、監督は深作欣二。出演は薬師丸ひろ子、真田広之など。あらすじある日突然、館山城を黒装束の騎馬侍が襲撃。城主以下皆殺しにして城を奪った目黒祐樹は、母の夏木マリとともに悪霊に仕えることで妖怪として蘇り復讐に来たのだ。彼らはたった一人生き残った薬師丸ひろ子の生き血を悪霊に捧げるべくその行方を血眼になって探す。逃げまくる薬師丸ひろ子は道中で真田広之
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1979年出版の作品。人気絶頂の時代の一作。あらすじ村で崇められてきた地蔵菩薩が盗まれた。探索に出た武平は修羅の峠に刻まれた十王像にまつわる奇妙な話を知るが、その謎を突き止めることもなく惨殺される。しかも死体が発見された場所はその十王像の前だった。謎を追う武平の娘・津恵と県警捜査員の五堂。2人は危険な目に遭いながら戦争が生んだ狂気の流れを現代まで受け継ぐ権力の亡者を追い詰めていく――。大正時代に石
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1960年公開の東宝映画。原作は松本清張の短編「証言」。監督は堀川弘通、脚本は橋本忍。出演は小林桂樹、原知佐子、西村晃など。あらすじと感想真面目で平凡なサラリーマンが似合う小林桂樹。しかしちゃっかり同じ課の若い事務員、原知佐子と浮気。いつものように彼女のアパートを訪ねると、帰り道に自宅の近所に住む保険外交員とすれ違い、つい挨拶をしてしまう。外交員の口から浮気がばれるのではと戦々恐々の桂樹さん。とこ
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1965年公開の東宝映画。ある意味ロクな人間が出てこない。戦後日本の権力構造というか政財界の闇を正面から扱った作品。原作は1962~1963年と約2年にわたり週刊新潮に連載された同名タイトルの長編小説。監督は須川栄三、出演は池内淳子、池部良、小林桂樹など。あらすじ良妻賢母のイメージが強い池内淳子さんが汚れ役。これだけでなかなかのインパクト。旅館の仲居として細々と働いているのだが、ある日客で来た池部
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1978年公開の松竹映画。監督は野村芳太郎、脚本は井手雅人。出演は緒形拳、岩下志麻、小川真由美など。あらすじと感想親が我が子を殺そうとする哀しい話。いまや珍しくもなんともなくなってしまった。じゃあ昔はそうでなかったかといえばそんなことはない。確か「黒い手帖」に著者が書いていたと思うけど検事から聞いた話がベースになってる短編なんだよねえ。子供が一人生き残るのも実話で、父親は獄中で発狂して死ぬんだった
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1975年公開の東宝映画。原作は松本清張の「黒い挨拶」第1話。あらすじ時は衆議院選挙真っただ中。派閥のボスに資金を頼むが断られ、当落線上にいる与党候補木谷(渡辺文雄)。なりふり構わずライバル派閥の大臣に助けを求め了承される。金の受け渡しは目立たない人間がいいということで、妹のムコ殿・省吾(青島幸男)を使い3000万を手に入れる――はずだったが、こともあろうに省吾が金を持ったまま蒸発。訴えようにも選
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1971年製作の第6弾。ラストの切れ味が最高。あらすじ高名な美術評論家デイル・キングストン(ロス・マーティン)。億万長者で絵画収集家の叔父のランディを彼の自宅で射殺し、部屋を荒した後で2枚のドガの絵を盗む。何でかというと泥棒に入られたと見せかけるためだ。遅れて画家志望の共犯者トレイシーが入ってくる。アリバイ作りのため、デイルはパーティーに出席。トレイシーは時間をずらし、発砲してガードマンにたった今
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1978年公開の松竹映画。もしも自衛隊のクーデターが起こったら、という想定でそれに翻弄される人間の姿を描いた作品。原作は乱歩賞作家・小林久三。あらすじ終戦記念日の前日、8月14日。盛岡市郊外で不審なトラックを追跡していたパトカーが機関銃で銃撃され炎上する事件が起きた。次の日、郷里の鹿児島で亡き妻の墓参りをしていた陸上自衛隊刑務部長の江美(三国連太郎)は、内閣情報室長の利倉(高橋悦史)から炎上事件を
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1972年製作の第12弾。ゲストスターは何回犯人やんねんロバート・カルプ。あらすじスポーツ界の大企業ワグナーの2代目社長エリックはただのボンボン。それだけならまだしも、そもそも経営に興味がなく無責任極まりない。やり手のGMであるポール・ハンロン(ロバート・カルプ)はそれが歯がゆくてたまらず、エリックを殺害し会社乗っ取りを企む。NFLの試合の日、ポールは会場を抜け出しエリック殺害に成功。うまく事故死
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