横溝正史シリーズ「三つ首塔」を久々に観る

1977年テレビ放送版。
この頃は「8時だよ全員集合」→「Gメン75」→「横溝正史シリーズ」と
8時から10時まで放送されいずれも30%台の視聴率をあげていたのだから隔世の感がある。

あらすじと感想

ヒロインは真野響子、それにまとわりつくのは黒沢年男。
「時には娼婦のように~」と歌うわけではないが、
そういったノリでヒロインをいたぶったりもする敵か味方かわからん男。

古谷金田一は相変わらず全員ぶち殺されるまで事件を解決できない。

長門勇はワトソン役にもならん。

なんちゅうても見所は莫大な遺産相続を巡りヒロインに群がる怪しげな連中の面々。
佐分利信、小松方正、小池朝雄、ピーター、米倉斉加年、殿山泰司、三原葉子、大関優子時代の佳那晃子。

まあ濃い。とにかく濃い。

この連中が順番にぶち殺されてくわけだからもはや怪奇エログロ大作戦。

大関優子&小池朝雄のショータイムは見もの。

ミステリとして考えりゃこんだけ死んだら他に犯人おらんやろ
ってなるわけで謎解きの妙味なんてものはありゃせんのだが
(だいたいどうやって殺したかなんて無視しまくり)

そのなかで清純派ヒロインとして輝く真野響子はえらいというかなんというか。
他の作品と比べてもデカダンス全開というか一種独特の趣のある作品。

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