1982年放送の美女シリーズ第18弾。
原作は江戸川乱歩「蜘蛛男」。
ゲストは萩尾みどり、蜷川有紀、早乙女愛、
志麻いづみ、中村竹弥、中尾彬、山本學となかなか好み。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
雨の降る日は犯罪が少ないと
何の根拠があるのかわからんことをのたまう
明智くんは困っていた玲子(萩尾みどり)を車に乗せる。
女性には優しいのだ、明智くん。
その女、玲子はヘアドレッサー(表現が古いな)。
新人女優・山際洋子(売れそうにない名前だ、しかし)を主演に
東洋映画が夏公開で製作中の映画「恐怖の毒蜘蛛」の
ポスター撮影を行うために洋子のヘアメイクをしていた。
洋子を演じているのは毎度おなじみ蜷川有紀。
最近こういう感じの女優さんあんまりいませんな。
で、毒蜘蛛に襲われるのだが襲われるのは洋子ではなく玲子。
幸薄そうな玲子が襲われるというところがミソですな。
なんでこんなもんスタジオにおるんじゃボケ!
とは誰も言うとらんのだが、玲子を手当てした黒柳医院の
院長・里見じゃなかった黒柳(山本學)は言う。
「この蜘蛛は日本では横堀昆虫研究所でしか飼われていない」
おお、何という誘導の仕方。アンタホンマに医者かいな。
で、プロデューサーたちは研究所言って
どないなっとんねんコラ!と言いたいのだが
映画の撮影のために蜘蛛借りることになってたし
あんまりよう言われんわねえ。
さらに相手・横堀は中尾彬。
とぼけられたら終わりですわな。
明智くんは玲子とふとしたことから再会するのだが、
ここからお約束というべきか、連続殺人の幕が開く――という展開。
感想
結構好みのメンバーで話の展開も悪くないけど
他の作品に比べ地味っちゃ地味な作品。
ま、他の作品がトンデモ話が多いと言ってはそれまでだが。
しかし、横堀昆虫研究所だよねえ。
イグアナがいきなり出迎えてくれたりするのだが、
いつからイグアナは昆虫になったんだ?
ありゃ爬虫類じゃないのかね。
ま、おってもええけど別に。
良くも悪くも2時間サスペンス的に洗練されたって感じかな。