デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第96弾。
ゲストは水原麻記、荒木道子、飛鳥裕子、吉岡ひとみなど。
あらすじ
国際テロリスト集団を逮捕した刑事と
彼らを起訴した検事が相次いで何者かに殺害された。
一連の事件の犯人として自首してきたのは真弓(水原麻記)。
彼女は国外逃亡中の過激派・松延(遠藤征慈)の妻だった。
松延がひそかに国内に戻ってきているとの
情報をキャッチしていたGメンは真弓から情報を得ようと
津川警部補(夏木マリ)を女子刑務所に潜入させるのだが--という話。
感想
いわゆる帰ってきた女刑事シリーズの1作。
メイン監督の一人だった鷹森立一監督のラスト作品でもある。
クライマックスの津川警部補のセリフはいいですな。
アクションはどうかな、まあこんなとこかな。
なんちゅうか、真弓のキャラがパターンすぎかな。
ここをもうちょっと変えれば、また違った印象なんだけど。
女囚ものというには、ちょっと違うかも。
津川警部補と真弓の絡みに工夫があればね。
もっとおもしろくなったんじゃないかな。
ゲストは島かおり、志賀勝、絵沢萠子など。
あらすじ
黒谷町で手斧による殺人事件が発生。
そして目の病気で入院中のちぐさ(島かおり)に
死んだはずの望月源治の名で脅迫電話がかかってきた。
現地に向かった立花警部が調べてみると、
一連の犯行を行っていたのは源治の兄・亀造(志賀勝)だった――という話。
感想
よくまあこんだけ続いたね、このシリーズ。
源治の兄は登場するわ、娘も登場するわ。
アクションのバックも、地方ならではだし。
志賀勝さんもたいていインパクトのある役者さんだけど、
蟹江さんの源治に比べりゃ薄めに感じてしまうかなあ。
狂気の表現が好対照な役者さんだものね。
どっちがいい悪いじゃなくて。
正直、いいかげん飽きて来たんだけど(笑)
リアルタイムで観ていた人たちはどうだったのかなあ。
今みたいに振り返らへんしねえ。
フィクションがフィクションでいられた幸せな時代だったのかも。
ゲストは江波杏子、進千賀子、志方亜紀子、原田樹世土など。
あらすじ
年の瀬も近づき、忘年会をやろうと
スナックに集まり始めたGメンのメンバー。
ところがそこに、銃を突きつける女がいた。
彼女の名前は夕子(江波杏子)。
一人また一人と人質になる中、田口が撃たれて負傷。
夕子の狙いは立花警部。
Gメンは何とかして立花が到着するまで事件を解決しようとするのだが――という話。
感想
非常にもったいない作品。
勘のいい人は、冒頭の部分でわかっちゃう。
これだとウエイトレスもグルな方が面白いかも。
舞台限定のサスペンスで
回想こんだけ多いと緊張感が出づらいわね。
このテの作品で面白かったのは、
「助け人走る」の終わりの方で
南田洋子さんがゲストの回だったと思うけど
あれはよくできてたなあ。
二転三転して面白かった。
あとは「太陽にほえろ!」で
マカロニ刑事、ショーケンが主役の回で
なんやったかなあ、危険な約束?とか
そういう感じのタイトルの話があったけど。
これも面白かったな。市川森一さんの脚本だったような。
まあ、ふたつとも厳密に言えばシチュエーションが違うんだけど。
こういう刑事の誰かに恨み持ってて
他の刑事を人質にして待ち構えるって話は
長寿刑事ドラマなら定番っちゃ定番ですな。
大都会パート2で梅津栄さんがダイナマイト持って
刑事部屋ジャックする話とか。
源流はマクべインの「殺意の禊」になるんかね。
それ以前にあったかもしれんけど。
なんせ回想減らしてスナック内のやり取りを
中心に工夫したらもっと面白くなっただろうな。