時代劇「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第46~48話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の第16弾。

第46話「天下御免のお年玉」

ゲストは遠藤太津雄、牧冬吉、平凡太郎、白木万理など。

あらすじ

世間は楽しいお正月だが、
吉宗にとっては大名たちの挨拶ばかりでちーとも楽しくない。

当然の如く、城下に出かけて辰五郎と飲み屋へ。
仲良く話して江戸城に舞い戻る・・・わけがない。

店に佐平次(牧冬吉)とおしの(立石美由紀)の
父娘が駆け込んできたのだ。

どうやらやくざ者に追われている模様。
あいにく奉行所および番所は正月休み。
これをきっかけに、吉宗は大奥に取り入り権勢をふるう
御数寄屋坊主頭・大内山宗俊(遠藤太津雄)と対峙することに――という話。


感想

正月放送らしい華やかなムードに包まれた回。
吉宗が扇子で相手をどつきまわすのは久々な気がする。

怪演をかます遠藤さん&若い娘集めまくる小田部さんのお二人、
柳家金語楼さんの弟子でもある道久役の平凡太郎さんなど
メンバーはそこそこ揃っている。

立石美由紀さんを追う中島正二さんって、
杉良『遠山の金さん』のお二人ですな。

ちょっといろいろ段取りに見えるところが
もったいないと言えばもったいない。
もっと面白くなるような気がする。

第47話「拳固で治す女医者」

ゲストは江利チエミ、南城竜也、稲葉義男、宮口二郎、原田清人など。

あらすじ

男まさりで時には手荒なこともするが
腕は確かで町の人々から慕われている女医者・志乃(江利チエミ)。

その志乃が御目見得医者に推挙される運びになり、
面白くないのは最有力候補の大場尚山(稲葉義男)。

典薬頭・中小路右京太夫(原田清人)も志乃のことは気に入らず、
二人の意を受けた尚山の弟・陣十郎(宮口二郎)は妨害工作に走る。

吉宗は陣十郎の魔の手から志乃を守ることができるのか――という話。


感想

序盤は大したことないけれど、後半は俄然盛り上がる。
その一つは、志乃が御目見得医者を夢見ることにある。
これが我関せず無関心というキャラだったら成立しない。

志乃の評判を落とすため、
陣十郎が斬った町役が運ばれてきた時、
いったんは手術をあきらめようとする葛藤があるのがいい。

さらに手術中に襲ってくる陣十郎たちを
吉宗とおそのが撃退する重ね方が素晴らしい。
こういうの大事なのよね。

このあたりに流れる音楽、
ものすごく聞き覚えがあるけど初めて使われた回なのかな。

酒を止めようとしないおっちゃんは藤尾純さんだったり、
御目見得医者の噂をするご隠居は中村錦司さんだったり。
ぜいたくな使い方ですな。

設定の大事さをあらためて教えてくれるお話。

第48話「極楽風呂に地獄を見た」

ゲストは長門勇、望月真理子、山本昌平、田口計、木村元、野口元夫など。

あらすじ

吉宗の抜擢で新宿の代官となり、
気さくな人柄で町の人からも人気を得ている
酒田善右衛門(長門勇)。

しかし、吉宗の急進的な改革を良く思わない
幕閣の急先鋒である筆頭老中・堀田山城守(野口元夫)は、
配下の大場十兵衛(山本昌平)に命じて酒田の追い落としを図る。

大場に指示されたやくざ者・弁天の弥五郎(田口計)と
三蔵(木村元)は、風呂屋と騙していかがわしい極楽風呂を開設。

さらに、湯女・お秋(望月真理子)を使って、
酒田の評判をダダ下がりに仕向けることに成功する。

またまた酒田の失態を挽回するべく、
吉宗と越前、助八&おそのの活躍が始まる――という話。


感想

詐欺にひっかかる人間は何回でも引っかかるというが、
またまた人の好さから窮地に陥る酒田善右衛門。
相変わらずの長門さんしかできないようなキャラだが、
これで見納めとなってしまうのはもったいない気もする。

ま、こういう話しか作りようがないといえばそうかも。
凄いしっかりされて、何も問題ありませんでじゃあねえ。
ドラマになりませんからな。

その時は、谷口香さんの妻とか息子とか使う手もあるけど。
それとて、何回も使える手じゃないし、まあしゃあないかと。

老中の野口さん&佐々木孝丸さんってなかなか豪華。
中村梅之助さんの『遠山の金さん』に出てくる感じの人達。
俳優の入れ替わりというか、移り変わりも感じますな。

望月真理子さんは『大岡越前』にも出てたような。
おいねさんだっけ? 養生所の人で三次の恋人みたいな。

山本昌平さん&木村元さん&田口計さんと並ぶと
いいですなやっぱり、こういう方たちの存在は。
悪役スターとか、いまいないもんねえ。
昭和も遠くなりにけり。

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