1979年に土曜ワイド劇場枠にて放送。
この頃、夏になると怪談ドラマは結構ありましたな。
岡田真澄、岸本加世子、にしきのあきら、田口計、桑山正一、北林早苗などが出演。
あらすじ
舞台は神戸。
撮影が終わったカメラマン・光郎(スターにしきの)は、
結婚が決まっている恋人・絵里子(岸本加世子)のもとへ。
ところが、別れを告げられ指輪を返されてしまう。
頭の中がホワイ状態のスターが理由を聞くと、
夢にドラキュラ(岡田真澄)が出てきて結婚相手だという。
この時点で頭大丈夫かって話だが、
スターはそんなことでは結婚をあきらめない。
折しも、若い女性が首に二つの傷跡を残して殺される連続事件が発生。
事件を追っていた刑事・荒田(桑山正一)、
医師・志村(田口計)も次々と命を落とし、
絵里子が働いている店の女主人・泰子(北林早苗)もドラキュラに。
スターはドラキュラ・ファンファンから
失踪した絵里子を助けることができるのだろうか――という話。
感想
初期土曜ワイド劇場を代表する怪作。
さすが『吸血鬼ゴケミドロ』の佐藤肇監督というか、
振り切った東映ワールドが炸裂する。
ドラキュラものって最近あんのかねえ。
今やったら逆に新しいかもね。
ニンニクと十字架握りしめても、
ファンファンにぶち殺される桑山さんが哀れ。
元町の風景やディスコで流れるジンギスカンなど、
そんなにシーンはないけど当時の社会状況も一つの見どころ。
ラストはハッピーエンドっちゃハッピーエンドなのだが、
この二人に明るい未来があるんかいなって気もする。
予感に縛られまくる彼女って嫌やろ(笑)
岸本さんは連ドラ版『人間の証明』がよかったなあ。
スターは意外と代表作ドラマはないような。
レギュラーってゴリラ7のほかあったかね。
時代劇で悪役やってた記憶はあんだけど。
ま、一度は観ておいて損はないんでないかいって作品。