デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第45弾。
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ゲストは高橋昌也、根上淳、有吉ひとみ、溝口舜亮など。
あらすじ
第二のロッキード事件と呼ばれる疑獄事件を暴くため、
密かに証人として呼んだ金融ブローカー・シュナイダー、
撃たれたシュナイダーの手術にあたった松宮医師がともに殺し屋に葬られた。
シュナイダーと松宮医師の死を隠し、
証人喚問が行われるまでの間に事件の真相を暴こうと動くGメン。
しかし、敵の妨害は激しくなる中、タイムリミットが刻一刻と迫る――という話。
感想
後半になって俄然盛り上がってくるタイムリミット・サスペンス。
しかし、いかんせんなんちゅうか場面場面はいいのだが、
全体的にはどうだろうねえって感じではある。
やっぱり、最初からあらかた予想がついちゃうところがもったいない。
しかしまあ、翌年にはダグラス・グラマン事件だったっけ?
事実上、第二のロッキード事件が勃発するわけだから、
そういう感覚の鋭さは大切だなあと思う。
ゲストは小野川公三郎、小林稔侍、塚本信夫、八木昌子、出光玄、戸部夕子など。
あらすじ
東京近郊の大和ニュータウンを巡回中の移動交番車が、
山間部で謎の爆破を起こして炎上、4名が死亡した。
ダイナマイトを投げつけられて爆破されたことが判明する中、
被害者の中に草野刑事の兄・正治(塚本信夫)がいた。
正治は東北の町役場に勤めており、
都会に来ている出稼ぎ労働者の相談員として上京していた。
巻き添えで死亡した兄の敵を討とうと奔走する草野。
警官2名のほか、移動交番車に乗っていた身元不明者が
4年前に起きた銀行強盗事件の犯人の一人であることがわかった。
草野は移動交番車から離れた警官・宮坂(小野川公三郎)に目を付ける――という話。
感想
なんか移動交番車が爆破されるとこだけ、やたら記憶に残ってる。
移動交番車って今でもあんのかね。
大阪で見かけることはない気がするけど、地域によってはあんだろね。
塚本信夫&八木昌子の夫婦っていそうだわあ。
昭和の地方のちょっとだけマシなスタンダード夫婦って感じ。
草野兄弟と宮坂兄弟のエピソードと、
草の実がキーワードになってくるとこがいいですな。
「ひばり」って上野ー仙台間の特急で、当時はまだ走ってたのね。
昔は列車の名前にも風情がありましたな。最近はようわからん。
早く着きゃいいってもんでもないのにね。
そういいながら、さっさとリニア開通せんかいなと思ってんだけど。
だって、開通で暮らし向きだいぶ変わるもんねえ。
行動範囲もさることながら、どこに住むとかずいぶん選択肢が増えるんじゃないの。
ドラマからかなり脱線しとるが、
安定の河合さんは今回も所轄の刑事で登場。
ゲストは加藤嘉、千葉裕、大関優子、奥村公延、根岸一正など。
あらすじ
旧知の老人・植村(加藤嘉)から会いたいと立花に電話がかかって来た。
ところが運悪く、銀行強盗の潜伏先が分かったため、
電話を切った立花は現場に行き、大野木(根岸一正)を逮捕。
翌日、立花は植村のもとに向かうが植村は陸橋から転落死していた。
所轄は自殺と断定するが、植村を知る立花はその死に疑問を抱く。
ラーメン屋の証言で植村が言い争っていた若い男の存在が浮かび、
そのモンタージュ写真を見た立花は、男が以前自分の拳銃を奪おうとした
過激派学生・平松(千葉裕)であることに気づいて――という話。
感想
これはよくできてる。
設定は「電話してきた人間が翌朝自殺に見せかけて殺される」という
珍しくはないものだが、なんちゅうても見せ方、リンクのさせ方が素晴らしい。
キャラクターの対比のさせ方も画一的ではないところがいいし、
それでいて違いも明確にわかるところがうますぎる。
加藤嘉さん始め名バイプレーヤー揃い踏みな出演陣と、
佐藤純弥監督、下村和夫カメラマンが西島大さんの脚本をさらに活かす好循環。
これはなんちゅうか、脚本書く人にはお手本みたいな話。
「明治の人間にも、クズはいやがる」ってラストのセリフもいいやね。
ま、いつの時代でも同じことなんだろうけど、
その割合はだんだん悪い方向に向かってる気がせんでもない。
昭和の人間がクズ呼ばわりされんように頑張らんとねえ。