デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第38弾。
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ゲストは大和田獏、沢井桃子、森川千恵子、石橋蓮司、江角英明など。
あらすじ
シャブ中の男がアパートにライフルを持って立てこもる事件が発生。
駆け付けた中屋刑事は、躊躇なく突っ込み男を射殺。
人質がいたのにそんなことしやがってと
体裁大事のおなじみ結城警視正に追求されても、
中屋は自分の正当性を主張。
頑なな中屋の態度の背景には、
かつて自分の恋人・ひろみ(森川千恵子)を失った悲劇があった。
そんな折、ひろみを自殺に追い込んだシャブの売人、
吉岡(大和田獏)が仮釈放されるとの連絡が。
遮二無二吉岡を付け回す中屋に、立花警部補も怒り爆発。
しかし、追及の手を休めることのない中屋が、さらなる悲劇を生んでいく――という話。
感想
第二次覚せい剤乱用期と呼ばれた放送当時。
確かに、刑事ドラマやマンガでシャブ中が登場しないことはなかったような。
もちろん時代劇でも。
解説書にあるけど芸能界麻薬汚染ね。
結構捕まってましたわな。氷山の一角だろうけど。
自分の知り合いが当時の芸能界にいたけど、
映画で副主演やったりもした女優に呼び出されてホテルに行ったら、
天井に注射器が刺さりまくって大変だったそうな。
ま、そんなこともあるでしょうよ。
それはさておき、ドラマの話。
悲劇の描き方が良くも悪くもGメンらしい。
主人公は中屋刑事だが、その態度に激昂する立花警部補が印象的。
ああいう時の若林豪さんの声って独特な気がする。
他の人にはない感じですな。
最後のシーンは、要らない気がする作品。
ゲストは千秋実、川合伸旺、草野大悟、森川正太、高野真二など。
あらすじ
胃の検査に病院に来た山田刑事は、
旧知の猪又刑事(千秋実)と再会。
ところがそこに、対立する組長を射殺し
逃亡中の暴力団員・三浦(草野大悟)が現れた。
駆け付けたGメンが三浦を逮捕するも、
山田が負傷し、小林刑事が殉職してしまう。
その間、猪又は何もすることができなかった。
やがて、脱獄した三浦と遭遇した猪又。
しかしここでも、三浦を取り逃がしてしまう。
胃がんと診断され、弱気になった猪又を励ます山ちゃん。
そして逃亡中の三浦が、瀕死の状態で発見された――という話。
感想
場面場面は結構いいところもあるんだけど、
いかんせん全体のドラマが弱い。
千秋さんが組長の川合さんを捕まえようとする理由が弱いのが致命的。
草野さんのインパクトとか鉄砲玉志願の動機とかは、結構いいと思うんだけどねえ。
ものづくりは難しい。
しかし、ガンに関する感覚は当時と現在とでは天と地ほど違いますわな。
今じゃ不治の病なんて思わないもんねえ。
むしろ時間はまだあるとホッとしちゃうかも。
まあ、程度によりけりだけど。
ゲストは紀比呂子、高田敏江、森塚敏、八木昌子、吉岡ひとみなど。
あらすじ
立花警部補らと長崎・平戸に来た速水刑事。
目的は知人の子供を誘拐した美代(紀比呂子)を逮捕することだった。
立花の指示で美代の母親・トヨ(高田敏江)を張り込む速水。
速水が美代と出会ったのは、事件からちょうど三年前。
悪い男に騙された美代を、何とか立ち直らせようと速水は努力した。
しかし数奇な運命を辿り、自分の娘を連れ去ることになった美代。
産みの母親・美代の苦しみを知りながら、逮捕せざるを得ない速水の心境は――という話。
感想
エキゾチックジャパンな平戸ロケ。
そうはいっても、ほとんど話は東京で展開。
なんせ誘拐事件に至るまでのお話がメインっちゃメイン。
平戸から東京に出てきた美代が、悪い男にひっかかり出産。
しかし自分で育てていけるはずもなく、養子に出すことに。
ところが、男がかぎつけて誘拐し身代金を要求。
速水が来たことから事件を知った美代が、
カンを働かせ男の家に行ってみると幼子が。
新しい愛人をはずみで殺してしまい、幼子と故郷へ。
・・・よーく考えてみると、速水のせいじゃねーかい?
で、親子を庇う神父が、森塚敏さん。
のちの信楽老ですな。「スケバン刑事Ⅱ」。あれも東映だわね、そういや。
紀さんのおかあちゃん、三条美紀さんはGメンに出たことはない、たぶん。
昔の「特別機動捜査隊」は出てたけどね。
親子共演したのは何だっけ、「コートにかける青春」でしたかな。
森川千恵子さんもこれに出てたのよね。
黒木警視のパンチがさく裂するなど、それなりに見どころのあるお話。
長崎は行ったことあるけど、平戸はないなあ。一度行ってみたい。