名作刑事ドラマ「Gメン’75」第1~3話を久々に観る

デアゴスティーニから全話DVD化という嬉しいニュース。
初期主要キャストは次の通り。
黒木警視――丹波哲郎。
関屋警部補――原田大二郎。
草野刑事――倉田保昭。
津坂刑事――岡本富士太。
響圭子刑事――藤田美保子。
山田刑事――藤木悠。
小田切警視――夏木陽介。

第1話「エアポート捜査線」

ゲストは田中真理、寺田農、室田日出男、川地民夫、田中浩など。

あらすじ

国際線のスチューワーデスが狙撃され死亡。
一発で頭をぶち抜くこの時点で結構インパクト大。
捜査一課の関屋警部補は津坂刑事を連れて現場へ。

一年前にも同一の犯行があったことを知る関屋は
上司の朝倉警部(川地民夫)を押し切り捜査に乗り出す。

空港に行くと恋人・節子(田中真理)が。
約束をすっぽかすなど仕事一筋の関屋だが節子に指輪を渡す。
節子は朝倉の妹だった。

関屋と津坂は節子から聞いた被害者と同期のスチューワーデスを追う。
不審な動きをするその女はぬいぐるみをコインロッカーに。
それを持ち去る不審な男・恩田(室田日出男)。

津坂は女を、関屋は恩田を追う。
バスジャックして逃げる恩田を関屋は取り逃がすが、
逃げる途中に草野刑事に遭遇したのが運の尽き。

はねられかけた草野は走ってきた車を停める。
それを運転していたのは犯人連行中の山田刑事。
後ろのケバいお姉さんは何をやらかしたのだろう。

それはともかく最初からおっさん呼ばわりされる山ちゃんの運転で
草野刑事は恩田を追ってさすがアクションスターという活躍。

一方、女を追った津坂はそれが潜入捜査中の響刑事であることを知る。
黒木警視の指示のもと、関屋が掴んだ事件の真相とは――という話。


感想

初期のメインキャラといえる関屋警部補主演作。
モノレールの追跡シーンが印象的。
ラストで田中真理が撃たれる中、目もくれず犯人を追う。
これぞハードボイルドなわけで、花がかぶさるのも東映調でいいですな。

第2話「散歩する囚人護送車」

ゲストは大門正明、大塚道子、五味龍太郎、上野山功一、刈谷俊介など。

あらすじ

銀行襲撃グループの一人、柾木(大門正明)は
拘置所からの脱獄を脱走を企てていた。
そこに放り込まれてきたのが関屋。

関屋を囚人に仕立てて柾木に接近させ、
襲撃グループを一網打尽にしようとする黒木警視の作戦だった。

関屋と柾木を囚人護送車に乗せ、
同乗した草野らによって二人は手錠に繋がれたまま逃亡。

母親(大塚道子)が経営する牧場を目指す二人の運命は――という話。

感想

脚本を書いたのは小山内美江子さん。
後年は『金八先生』のイメージが強いが、
『キイハンター』とかアクションものも結構書いてんのよね。

しかしGメンとは肌が合わなかったのか、これ一作だけのはず。
そういやGメンって女性脚本家が書いた作品って少ないような。

まあ確かにイメージするGメンの話とは趣が違いますわな。
アクションのところもそうだが、それよりそこにかかる音楽がちょっと。
牧場ってのもなんかのどかすぎて合わないような。

犯人メンバーの中に刈谷さんの姿が。
馬に追い掛け回されて結局やられたんかどうかもイマイチよくわからん(笑)
大都会partⅡで弁慶刑事になるのは2年後ぐらいかな。

五味龍太郎&上野山功一とくればそこはもう時代劇の世界だったりするけど(笑)

第3話「警官殺し!」

ゲストは浜田光夫、榊ひろみ、曽根晴美、杉江廣太郎、伊藤つかさなど。

あらすじ

出てくる時は結構メインな小田切警視がGメンに捜査を依頼。
内容は某国大使公邸で起きた宝石強盗事件。

草野と山田は情報屋を使い、掴んだ取引現場に急行。
しかし、そこで警官・松宮が宝石と金を横取りした二人組に撃たれ殉職。
同行していた仁科巡査(浜田光夫)は責任を感じ、犯人を追うが――という話。

感想

クールだが実は情に篤い夏木陽介の小田切警視。
なのに結構やりきれない結末を迎えるエピソードが多かったような。

今回も例にもれず悲劇的。しかも結末から始まるという。
こういう構成の仕方は時々ありましたわな。

本作で言えばちょっと「?」と思わんでもない。
スナックのとことか説明シーン過ぎてどうかなあと。
あと別に首謀者がいるのみたいなニュアンスが感じるんだけど。

榊ひろみさんって東映のアクションものに結構出ていたような。
この奥さんが首謀者って筋書きだったらさすがに捻りすぎか。
何の救いもないドラマですな、そうしてしまうと。

松宮の娘が子役時代の伊藤つかさ。
人形持ってるからまさに少女人形じゃねーかみたいな。

杉江さんは時代劇と刑事ドラマの悪役には欠かせない人でした。
しかし曽根晴美さんは顔が出てこんでも声だけでわかるな(笑)

予告編にあった曽根さんと響刑事のアクションはカットの模様。
見せ場は夏木陽介&浜田光夫の日活コンビによる葛藤劇かねえ。

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