1980年11月から1年間放送されたテレビドラマ。
制作は朝日放送と松竹芸能。東京一極集中の現代からすりゃ隔世の感。
必殺シリーズ現代版として、息の長いシリーズとなった。
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あらすじと感想
初期メンバーは
ブラック――必殺仕事屋稼業の政吉じゃなかった林隆三。
マイト――時には娼婦のようには歌わない黒沢年男。
パン――サラリーマンは気楽な稼業と……って言わない植木等。
ベニー――みずいろの手紙は書かないあべ静江。
バイク――ギャバンにも出ていた加瀬慎一。
ドラゴン――あんた誰や状態ディオン・ラム。
ゴッド――ここでも元締め山村聰。
初期はハードボイルド色が割と濃かった。
しかし、第25話でブラックが爆死。助けに行ったバイクも爆死。
その後任としてデジコン――名高達郎が入ってから徐々にコメディ要素も。
特にマイトはもともとそういう部分があったが
さらにキザに炸裂していくこととなる。
殉職第1号は第13話「女ハングマン暁に死す」の
ベニーで後任はタミ―――夏樹陽子。
よくよく考えりゃ女なのにハングマンって話なのだが
そういう野暮なことは言わない。意味が通じりゃいいのだ。
マイト、デジコン、パン、タミーの並びってよかったよね。
このラインナップはパート2にも引き継がれるし。
パンはオショウとなるけれど、それもよかったような。
ドラゴンの後はジャガーが出てきてまたドラゴンに戻る。
そしてなぜだか終りの方でいなくなる。
あの枠いるんかいと毎度思うのだが。
平均視聴率は10.6%。そんなにいいわけではない。
今だったら十分及第点かもしれんけど。
ブラック爆死の回なんて4.5%だし。本当に爆死。好きな回なんだけど。
主題歌のヒロスケ「あ・れ・か・ら」は名曲。
名悪役の近藤宏さんがここではモグリの医師やってるのも印象的。
第18話「大統領の隠し娘」は今観ても傑作だと思う。
特にラストシーンがその前のシーンとの対比でやるせなさ全開で素晴らしい。
第27話「人質は糖尿病 救急ネズミ作戦」は
ハングマンらしからぬタイムリミットサスペンスもの。
第31話「サギ師野郎 危い綱渡り」(もうちょっとマシなタイトルはなかったのか)
ゲストは後にハングマンとなる火野正平さん。
火野正平似の若い男として出てくる(ややこしい)。
撮影所が舞台で楽屋落ちみたいな感じもあり、
コミカルさとシリアスさが同居してる感じが印象深い。
悪者を辱めて終わるというパターンの工夫が今観るとなんとも。
まあ時代劇でないしねえ、ぶち殺して終わるってなドラマは作りにくいですな。
それがマイルド感を出してちょうどよかったのかもね。
こういうテイストのドラマが今あってもいいと思うんだけど。