西村京太郎166「悪女の舞踏会」を読む

1990年刊行の短編集。単行本未収録作品をまとめたもの。1「悪女の舞踏会」は1964年発表の作品。金持ちの後妻に収まっている女。その彼女にいいように弄ばれた2人の男と恋人を奪われた女。ある日、誕生パーティーにその3人が招かれる。それぞれがこのふざけた女を殺したいと思っていたのだが、金持ちの夫が彼女のグラスに入ったシャンペンを飲んで死んでしまう。女に恨みを持った誰かの犯行か、それとも財産目当ての女の
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西村京太郎377「高知・龍馬 殺人街道」を読む

2005年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ歴史雑誌で行われた坂本龍馬特集。坂本龍馬がもし生きていたら何を望むか、という原稿を募集したところたくさんの数が集まった。その中に自分を現代の坂本龍馬と称し、必ず日本を洗濯すると書いた宣言書があった。その言葉通りに大企業の社長、漫画家、風俗王が相次いで射殺された。さらには総理大臣が脅迫され……捜査にあたった十津川警部たちだが犯人の大胆な手口に困惑する。
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西村京太郎376「十津川警部『生命』(上)(下)」を読む

2005年出版の社会派長編。2008年にTBSで十津川警部シリーズ第40弾として映像化。あらすじ札幌で北方大学医学部の名誉教授が研究室で殺害された。その一か月後には東京で男性の撲殺死体が発見される。殺された男が勤務する医療機器販売会社は札幌で殺された教授との贈収賄疑惑が取りざたされた過去が。十津川警部は当時その内部告発をしたと思われる男を追い、離島の診療所を訪ねるが、彼もまた重要な証言をした後殺さ
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西村京太郎518「十津川警部 怪しい証言」を読む

2013年出版の短編集。「一期一会の証言」「絵の中の殺人」「処刑のメッセージ」「事件の裏側」の計4本を収録。あらすじと感想「一期一会の証言」は2014年にTBSでテレビドラマ化。「小田原城殺人事件~一期一会の証言~」というタイトル。十津川警部シリーズ第52弾の作品の原作。原作は小田原城ではなく彦根城。そこで観光ガイドを務める今泉明子(71)。いつものようにガイドを務めていると、男女5人いたはずなの
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西村京太郎196「特急『あさま』が運ぶ殺意」を読む

1992年出版の短編集。表題作のほか、「北への列車は殺意を乗せて」「SLに愛された死体」「北への危険な旅」の計4本を収録。「特急『あさま』が運ぶ殺意」は北条刑事が叔母の葬式に向かう際に事件に出くわす。列車内で女性が毒殺され、連れていた子供を託される。ここからまるで現代版天一坊事件のような展開に。背後には当然相続を巡る問題が隠されていた。ま、それなりの展開。子供の預け先は亀井刑事しかありませんわな。
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西村京太郎105「最果てのブルートレイン」を読む

1986年出版の短編集。表題作の他、「余部橋梁310メートルの死」「愛と死の飯田線」の計3本を収録。「最果てのブルートレイン」は妻の仇討ちを果たし、思い出の地で死のうと稚内に向かった矢代。ところが、隣席の若い女性に助けを求められる。そして、女性は車内で殺された。莫大な遺産を相続したまま――。思い残すことはないと思っていた矢代だったが、次第に事件の行方が気になり、ある行動に出る――という話。矢代のハ
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西村京太郎139「山手線五・八キロの証言」を読む

1988年出版の短編集。表題作のほか、「裏磐梯殺人ルート」「鎮魂の表示板が走った」の計3本を収録。あらすじと感想「山手線五・八キロの証言」は短編というより中編。旅行雑誌の編集者が何者かに殺害された。彼は恨まれるような人ではないことがわかり、十津川警部たちは彼の取材内容に注目する。彼が企画していた山手線一周の取材で撮影したフィルムが何者かに盗み出されていたのだ。十津川達は乗客の中から目撃者を探すのだ
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西村京太郎148「特急『あさしお3号』殺人事件」を読む

1988年出版の短編集。表題作のほか、「夜が殺意を運ぶ」「首相暗殺計画」の計3編を収録。(「オートレック号の秘密」は文庫版にない)表題作は読んで字のごとく、あさしお3号で殺人事件が発生。しかも殺されたのは十津川警部の友人で作家の沢田。そりゃ頑張るしかない十津川警部。速攻怪しい奴を見つけるが鉄壁のアリバイが存在。さらに沢田の恋人が殺され、憤りは倍増。城崎を通るというかこの地域独特の電車の状況を駆使し
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西村京太郎282「河津・天城連続殺人事件」を読む

1999年出版の短編集。表題作のほか、「黒部トロッコ列車の死」「週末の殺意」「一千万円のアリバイ」の計4本を収録。「河津・天城連続殺人事件」は短編というより中編。2006年にTBSで映像化。伊豆・河津七滝の宿に宿泊した謎の女。彼女は2カ月前に七滝の一つである蛇滝で転落死した女性と同姓同名だった。そして釜滝で発見された男性の射殺死体。静岡県警の身元照会を受け、十津川と亀井は現地に。殺されたのは連続殺
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西村京太郎91「行楽特急殺人事件」を読む

1985年出版の短編集。表題作のほか、「ATC作動せず」「急行べにばな殺人事件」「午後九時の目撃者」の計4本を収録。「ATC作動せず」は前にも書いたので省略。「急行べにばな殺人事件」はフジの警部補・佐々木丈太郎5の原作。原作は亀井刑事またまた巻き込まれるの展開。久しぶりの同窓会に出席して殺人犯にされてしまうのだがドラマでは亀井刑事はもちろん出てこないので、丈太郎の嫁・涼子が巻き込まれる展開。ゲスト
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