ドラマ原作・山村美紗「燃えた花嫁」を読む

1982年初刊の名探偵キャサリンシリーズ第3弾。
1983、1999、2009と3回テレビドラマ化されている。

あらすじ

大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に就いたキャサリンが
ファッションショーの取材で京都にやってきた。

合流した浜口はまたぞろ殺人事件が起きないか不安になる。
何しろキャサリンの行くところ死体があるからだ。

不安は的中、モデルが相次いで殺されていく。
またかと思っていたのは浜口だけでなく京都府警の狩矢警部も同じ。
しかし、キャサリンが謎を解いてくもんだから野放し状態。

モデルが殺され社運を賭けた繊維の売れ行きがヤバくなり、
日進化繊は起死回生とばかり首相令嬢のウェディングドレスを作った。

無事挙式は済んでホッとしたのも束の間、
ウェディングドレスが突如燃え上がって花嫁は焼死。

社運を賭けた新素材がボロクソに非難される中、
キャサリンと浜口は真相を追って謎を解き明かしていく――という話。


感想

スピード感というか疾走する感じが心地よい。
まあ死んで死にまくって心地よい言うたらバチが当たりそうだが。

読みやすくて凝ってる話って書くのは相当難しい。
トリックといい展開といい、この頃は冴えてますなあ。

ドラマは1983年版は観たかな?
田村正和主演の土曜ワイド劇場。犯人役だったと思うんだけど。
紅葉さんが燃えるのこれだったかな。それぐらいしか記憶がない。

1999年も土曜ワイド劇場で、2009年はTBS。
放送局の枠を超えて作品別にDVD化してくれりゃ嬉しいですな。
しかしキャサリンシリーズって、
キャサリン主人公のドラマはほとんどないような気がする。
シャーロット・ケイト・フォックスがやったのはあるけど。
年齢的にちょっと合いませんわな。

そういう点では昔「花の棺」で演じたシェリーが一番イメージに近い気はする。
もっともあの方はアメリカ人ではなくフランス系ハーフで日本人なのだが。
今だったら誰かいそうなもんだけどね。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る