フリーライター Sakamoto Norio ブログ

伝説のテレビドラマ・倉本聰脚本「おりょう」を観る

1971年9月26日、東芝日曜劇場で放送。脚本は倉本聰、出演は八千草薫、内藤武敏、大出俊、露口茂。自分にとっては因縁の作品。あらすじ時は幕末。京都の路地で幸せに暮らすおりょう(八千草薫)と巳之吉(内藤武敏)。ところが、巳之吉の留守中におりょうのもとに新選組に追われた勤王派の浪士・平馬(大出俊)が転がり込む。刀を突き付けられながら平穏を装い、障子張りを続けるおりょう。江戸から平馬を追ってきた岡っ引・
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深作欣二45・東映時代劇映画「赤穂城断絶」を久々に観る

1978年公開の東映映画。「柳生一族の陰謀」の大ヒットで企画された時代劇大作路線の第2弾。忠臣蔵をテロ活動と位置付けた作品。監督は深作欣二、主演は萬屋錦之介。あらすじと感想錦之介が大石内蔵助を演じたわけだが当初の監督のアイデアでは金子信雄がやるという可能性もあったとか。オーソドックスな時代劇を求める主演と新しい忠臣蔵を求める監督との間でそりが合わず興行成績もそれほど振るわなかった不遇な作品。それな
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深作欣二58・松竹映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」を久々に観る

1994年公開の松竹映画。監督は深作欣二、出演は佐藤浩市、高岡早紀、荻野目慶子など。あらすじ時は元禄14年。浅野内匠頭の刃傷沙汰で赤穂藩はとり潰し。浪人となった藩士たちの中に伊右衛門(佐藤浩市)もいた。琵琶を奏で生計を立てる日々の中、伊右衛門は湯女のお岩(高岡早紀)と出会い、一緒に暮らし始める。ある日、伊右衛門は酔っ払いに絡まれたお梅(荻野目慶子)を助ける。偶然にもお梅の祖父・喜兵衛(石橋蓮司)は
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今日から公開の映画「オリエント急行殺人事件(2017年版)」を観る

事務所帰りに毎年恒例の実家に送るオードリー・ヘップバーンのカレンダーを買い、ついでに卓上カレンダー買ったりなんやらしてたらレイトショーの時間になり、せっかくだから今日から上映の「オリエント急行殺人事件」を観に行った。昔のバージョンの話はこちら。でまあ、賛否両論あるのも無理ねえなあこりゃ、というのが感想。いいとこあるにはあんのよ。悪役でいえば前作のリチャード・ウィドマークより今回のジョニー・デップの
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明智小五郎美女シリーズ12「エマニエルの美女」を久々に観る

1980年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第12弾。原作は江戸川乱歩の「化人幻戯」。犯人の動機についていえば現代の方が合うかもねえ。あらすじと感想冒頭から明智くんのつぶやきが炸裂。特別親しくもないのに、ゲストに招かれては行くしかないといいわけがましい。犯罪研究愛好会とやらの集まりで女優から作家から著名人が集まるから嬉しくてしょうがないのだろうが、眉間にしわは欠かせない。推理作家界の大御所・大河原(岡
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深作欣二34・伝説のヤクザ映画「仁義の墓場」を久々に観る

1975年の東映映画。救いどころのない凄惨な内容が話題に。主演は病気から復帰1作目の渡哲也、監督は深作欣二。あらすじ舞台は昭和21年の新宿。新宿河田組の石川力夫(渡哲也)は仲間とともに三国人の賭場を襲い金を巻き上げる。逃げる途中に石川は留守番中の地恵子(多岐川裕美)を犯す。石川は縄張りを荒す池袋親和会とトラブルになるも、野津組組長(安藤昇)の仲介で事なきを得る。ところが石川は腹いせに野津の自家用車
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西村京太郎10・隠れた傑作「悪への招待」を読む

1971年出版の作品。ドラマ化はまだなし。あらすじあなたのお父さんは自殺ではなく殺されたのです――謎の手紙が沢木のもとに届いた。家具工場を経営していて順調だったはずの父はなぜ死んだのか?父の死の真相を探るため、郷里の徳島に向かった沢木だがその行く手には不気味な影が忍び寄る。沢木の調査に協力を申し出る謎の女の正体は?政界や暴力団を相手にしながら命を懸けて沢木は戦いを挑むのだが――という話。感想初期ら
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西村京太郎24・屈指の名作「消えたタンカー」を読む

1975年出版の作品。著者が自選ベスト5に選んでおり、ファンの人気も高い作品。1981年に火曜サスペンス劇場で映像化されたほか、2013年にはTBSの十津川警部シリーズで映像化。渡瀬恒彦と渡哲也の兄弟共演が話題となった。あらすじインド洋上で原油を満載した巨大タンカーが炎上。沈没したタンカーからは宮本船長以下6名が脱出。残り26名の乗組員の生死は不明のまま捜査は打ち切り。しかし、やがて宮本船長以下6
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西村寿行「虚空の舞い」を読む

1975年出版の作品。相次いで失踪する三人の女。一人は大学生にレイプされた団地妻、浅津伊勢。事故の偽装工作を目撃された人妻、三田村貴子。地方なまりが出るのを恐れ、男がみんな痴漢に見える瀬尾真利子。突然のことに驚くそれぞれの夫2人と兄貴。失踪の裏には壮絶な復讐劇が隠されていた――という展開。まさかそういう方向に話が広がるのかよと思わされる。なんたって戦後の農地改革だの軍事裁判だの出てくるのだから。極
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森村誠一「密閉山脈」を読む

1971年発表の作品。2005年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ恋人に振られた湯浅貴久子は山で遭難するがアルピニストである影山と真柄の2人に助けられる。2人はやがて貴久子に好意を持ち、貴久子は影山の愛を受け入れる。山頂から灯火を愛の信号にして送る、と影山から告げられ山麓でその知らせを待った貴久子だが、送られてきたのは遭難信号だった。翌朝、真柄と救援隊により影山の死体が発見される。悲しみに
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