フリーライター Sakamoto Norio ブログ

戦慄のバイオレンス・西村寿行「ガラスの壁」を読む

1985年出版の衝撃問題作。あらすじ渋谷区のある住宅街で異変が起きた。「鷲」と名乗る謎の男が次々と人妻を篭絡し、コードネームと快楽の記憶だけを与え奴隷にしていったのだ。同じ頃、超能力者・ガッドを教祖に戴く新興宗教団体・神の叡智協会もまた同様の実験に乗り出していた。「鷲」たちと教団の熾烈な戦いに隠されたものとは?恐るべき国際謀略の秘密が今暴かれる――という話。感想いやはやこれまた凄い展開。どっからこ
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西村京太郎139「山手線五・八キロの証言」を読む

1988年出版の短編集。表題作のほか、「裏磐梯殺人ルート」「鎮魂の表示板が走った」の計3本を収録。あらすじと感想「山手線五・八キロの証言」は短編というより中編。旅行雑誌の編集者が何者かに殺害された。彼は恨まれるような人ではないことがわかり、十津川警部たちは彼の取材内容に注目する。彼が企画していた山手線一周の取材で撮影したフィルムが何者かに盗み出されていたのだ。十津川達は乗客の中から目撃者を探すのだ
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西村京太郎148「特急『あさしお3号』殺人事件」を読む

1988年出版の短編集。表題作のほか、「夜が殺意を運ぶ」「首相暗殺計画」の計3編を収録。(「オートレック号の秘密」は文庫版にない)表題作は読んで字のごとく、あさしお3号で殺人事件が発生。しかも殺されたのは十津川警部の友人で作家の沢田。そりゃ頑張るしかない十津川警部。速攻怪しい奴を見つけるが鉄壁のアリバイが存在。さらに沢田の恋人が殺され、憤りは倍増。城崎を通るというかこの地域独特の電車の状況を駆使し
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西村京太郎282「河津・天城連続殺人事件」を読む

1999年出版の短編集。表題作のほか、「黒部トロッコ列車の死」「週末の殺意」「一千万円のアリバイ」の計4本を収録。「河津・天城連続殺人事件」は短編というより中編。2006年にTBSで映像化。伊豆・河津七滝の宿に宿泊した謎の女。彼女は2カ月前に七滝の一つである蛇滝で転落死した女性と同姓同名だった。そして釜滝で発見された男性の射殺死体。静岡県警の身元照会を受け、十津川と亀井は現地に。殺されたのは連続殺
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西村京太郎91「行楽特急殺人事件」を読む

1985年出版の短編集。表題作のほか、「ATC作動せず」「急行べにばな殺人事件」「午後九時の目撃者」の計4本を収録。「ATC作動せず」は前にも書いたので省略。「急行べにばな殺人事件」はフジの警部補・佐々木丈太郎5の原作。原作は亀井刑事またまた巻き込まれるの展開。久しぶりの同窓会に出席して殺人犯にされてしまうのだがドラマでは亀井刑事はもちろん出てこないので、丈太郎の嫁・涼子が巻き込まれる展開。ゲスト
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西村京太郎343「松山・道後十七文字の殺人」を読む

2003年出版の作品。同年TBSで映像化。あらすじ松山市の俳句祭りで特別賞を受賞した亀井刑事。記念にと妻を連れて松山旅行。ところが殺意を秘めた不吉な俳句について相談を受ける。差出人は東京の人物と判明し、十津川達は過去の事件を洗う。やがて事故死とされた2つの事件が結びつく。被害者は大学教授とOL。一見接点がないように見えた2人だが、実は俳句の同人誌仲間だったことがわかる。十津川は立場上、過去の事件を
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西村京太郎238「陸中海岸殺意の旅」を読む

1995年出版の作品。2003年にTBSで映像化。あらすじテレビで人気のお宝鑑定番組。大学生の広田は岩手の実家にあった「雪舟」と書かれた掛け軸を出品したものの偽物と判明。がっかりした広田だったがなんとその偽物を買い取りたいという人物が現れる。広田は喜んで掛け軸を渡すが男は死体で発見されるわ掛け軸は消えるわあげくの果てには彼女まで誘拐される始末。しかも要求は身代金ではなく他の掛け軸。不可解な謎の多い
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西村京太郎397「五能線の女」を読む

2006年出版の作品。同年に土曜ワイド劇場で映像化。あらすじ十津川警部の元部下で私立探偵の橋本。依頼を無事に済ませた彼は五能線の旅に出かける。リフレッシュした日を過ごす橋本だが突然千畳敷で起きた殺人事件の容疑者にされてしまう。被害者は彼が浮気調査をした女性だった。さらに橋本に依頼をした女弁護士が殺害される。彼の無実を信じる同業者の純子は現地に向かうも彼女もまた殺人事件の容疑者に。橋本の無実を信じ現
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西村京太郎140「釧路・網走殺人ルート」を読む

1988年出版の作品。2016年に土曜ワイド劇場で映像化。その時は「釧路・帯広殺人ルート」だった。あらすじ会社の金1億円を持ち出した古谷。北海道に逃走しようと愛人と待ち合わせるがその愛人は寝台急行の車内で殺されていた。さらに特に関わりのない同僚女社員も殺され古谷は横領犯だけでなく殺人犯となってしまう。北海道に何とか渡った古谷だが謎の男に脅迫され更なる殺人の容疑までかけられる。事件の背後にいったい何
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刑事コロンボ2・名作「死者の身代金」を久々に観る

1971年製作のシリーズ第2弾。犯人役のリー・グラントがエミー賞の主演女優賞にノミネートされた。あらすじ一流弁護士のレスリー(リー・グラント)。地位と名誉だけが目的の彼女は、その野心のために結婚した元裁判官の夫のおかげで稼ぎまくっていた。レスリーの本性を知った夫は離婚しようとするがそれは困るレスリーは夫殺害を企てる。策略を練り完全犯罪で夫を抹殺。夫の身代金を要求する脅迫状を自分あてに出して誘拐を偽
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