1982年フジテレビ系列で放送の時代劇スペシャル。
原作は横溝正史の同名怪奇小説。
主演は田村正和。由美かおる、芦川よしみ、竹井みどりなどが出演。
あらすじ
時は十一代将軍・家斉の治世。
江戸城大奥の関係者が次々と生き血を吸われて死亡する事件が発生。
160年の時を超えて徳川に復讐に来た
天草四郎の怨霊・検校(田村正和)とその配下、
松虫(竹井みどり)&鈴虫(芦川よしみ)の仕業だった。
事件が起こる前、長崎で検校たちに遭遇して命拾いしていた
執念で江戸に戻ってきた医者見習の旗本・朱之助(伊吹剛)。
しかし、検校の魔の手は京から輿入れした正室にも及ぶのだが、
そこに腰元・琴絵(由美かおる)が立ちはだかる――という話。
感想
まあ、要はドラキュラ。
ドラキュラなのに、バッサバッサと剣で斬りまくるマサカズはん。
吸血鬼やったら、もっと簡単に倒せるんじゃないんかいという話だが、
そこは御愛嬌。立ち回りもなかったら、面白くないし。
竹井みどり&芦川よしみさんにおいでおいでされたら、
そりゃ「ハーイ」ってついていくわな、男なら。
面白くないこともないのだが、なんかパッとしないっちゃパッとしない。
将軍と正室のパッとしなさ加減はある意味凄い。
祈禱しまくる山本昌平さんとか、存在感あるんだけど。
眠狂四郎とかげろうお銀のラブストーリーって見ればいいんかね。
これやったら別に腰元じゃなくて、はなっから正室が由美かおるでよかったのでは。
腰元だから意味あるっちゃあるんだけど、
その方がよりラブストーリーらしくなるような気がせんでもない。
なんかそのあたりが中途半端なような。
ピカレスクロマン怪奇ドラマみたいな押しの方がスッキリするのでは。