田村正和主演ドラマ「超高層ホテル殺人事件」を観る

1982年1月9日に土曜ワイド劇場にて放送。
原作は森村誠一の同名長編本格ミステリ。
主演は田村正和。結城しのぶ、横内正、佐藤慶など豪華な面々。

あらすじ

猪原コンツェルンの二代目社長・猪原杏平(田村正和)。
先代が急死したので急遽後を継いだのだが、
カリスマだった先代が死んでこれ幸いと動き出す連中がいた。

資金援助を約束していた米ネルソン社もその一つで、
ドコモじゃないドコニショーコガアリマスカ、と約束を無視。

挙句の果てに世間知らずの二代目は~と
どこでお前そんな日本語覚えたんやと言いたくなる感じの総支配人、
アメリカ人だけどソレンセンにパンチを食らわす我らがマサカズ。

でも、体格の差は大きく、逆に二発お返しされる。
一発多いやないけ!とはマサカズはんは決して言わない。
なんちゅうても相手に指さして、手を下ろしてもまだ人差し指真っ直ぐ(笑)
どういう手の位置やねん、あれは。

で、マサカズはんを止めるのが秘書課長・大沢(内田勝正)。
アンタが止めるんかい、って笑う暇もなく次の瞬間、
窓ガラス割れてソレンセンが少しカクカクしながらダイビング。

自分で突き落としといて呆然とするマサカズはんに、大沢が一言。
「後は何とかします」
どうやってするんじゃおいおい、ってのがドラマの見どころの一つ。

超高層ホテル開業を祝うパーティーが盛大に開かれ、
杏平とは仮面夫婦の妻・彩子(新藤恵美)も参加。
そして是枝友紀子(結城しのぶ)の姿も。
友紀子は猪原コンツェルンとは商売敵の浅岡(内田朝雄)の娘だが、
敏彦(西沢利明)と結婚した後も、人目を忍んで杏平と会っていた。

要するにロミオとジュリエットだ。
で、皆様向かいのホテルをご覧ください、
十字架が点灯しまっせとみんなが見ている時、16階から男がダイビング。

周囲の喧騒をよそに、マサカズはんは呆然。
頭がクエスチョンのまま、現場に駆けつけてみるとソレンセンの死体。

一体どうやって?
その謎を解いてくれるのは、那須警部(佐藤慶)を始めとする刑事たちの役割。
だが、それは複雑怪奇骨折的な事件のプロローグに過ぎなかった――という話。


感想

あらすじと感想がごちゃ混ぜになってるけど、まあ気にせずどうぞ。
原作は殺人事件が3つだけど、本作では2つ。
どれがどうとか原作のことは覚えてないけど、なんせ飛び降り偽装だったことは確か。

原作のドアチェーンのトリック・・・なんも覚えてない(笑)
だって何年も前に読んだ本の細かいとこまでねえ、
よっぽど好きな話とか印象に残る台詞とかなら記憶にあるけど。

それはさておき、外資に蝕まれまくっている現代の方が面白くできるかも。
ロミオとジュリエット感を失くして、企業ミステリにするとかね。

何ちゅうか、こういう業を背負って
恋人と破滅していく姿を演じさせたら
マサカズはんの右に出る人はおらんのとちゃうかねえ。

結城しのぶさんとは「うちの子にかぎって」だったかな、
昔の恋人と再会するって感じの話があったような。
何か二人でいると絵になりますな。サングラスはともかく。

終盤の佐藤慶さんと横内正さんのシーンに流れているのは
千葉真一さん主演「ザ・ボディガード」の音楽じゃないかね。違うかな。

なんやかんや言うても、これはこれでアリというか。
少々無理があろうがなかろうが、こういう展開って好き。
しかし・・・30分前に割れてるガラスはどうしたんだろ(笑)

そのあたり、なんせ原作を覚えてないからもう一度読んでみよ。
あと、映画版の他に火曜ミステリーでも作ってるみたいだから、見比べてみたい。

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