二日酔いで原稿どころの騒ぎではない。
タバコとコーヒー飲みながら、
明智小五郎美女シリーズ「黒水仙の美女」を観た。
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あらすじと感想
まだ土曜ワイド劇場が2時間サスペンスになる前の作品で、シリーズ第5作である。
しかしこの時代、裏ではGメン75も高視聴率だったわけで、
今とは随分テレビドラマの持つ重みが違う感じがする。
今回のメンバーはまだ「魅せられて」ないジュディ・オング。
「必殺からくり人」などいろんな作品に出てたよなあ。
まさかあんな翼広げて歌ヒットするとは思わんかった。
続きまして「津軽じょんがら節」を弾く「昇り竜のお銀」江波杏子さん。
細そうに見えるが出るとこ出てる。
和製ソフィア・ローレンと言われたかどうかは知らん。
しかしなんぼなんでも実はジュディ・オングの妹って設定は無理にも程があるだろう。
さすが荒唐無稽な美女シリーズ。
男性陣は「また逢う日まで」岡田英次さん。
美女シリーズではおなじみの方。
数々の名作映画に出演されておられるのだが、
白い巨塔1978テレビドラマ版の里見医師の兄貴とか、
高校時代リアルタイムで観た長渕剛主演「しゃぼん玉」の居酒屋の親父としての印象が個人的には強い。
それからフォーリーブス北公次。
テレビ版「人間の証明」などどうしようもないボンボン役が妙にハマる人であった。
他にも日活ロマンポルノから現代劇・時代劇問わず幅広く出演した泉じゅん。
やはりというかお約束で意味もなく風呂場で犯人に惨殺される。
戦前戦後の映画界を支えた原泉さん。
中野重治と最後まで行動した筋の通ったお方である。
五十嵐めぐみの文代の出演シーンが割と多かったり、
原作の「暗黒星」のテイストがうまく生かされている話の流れだったり、
72分の方が内容が凝縮されていい感じである。
放送日は1978年10月14日。古いなあ。
この年はシリーズ2~6作が放送されていて、
土曜ワイド劇場創成期を支えた作品だよねえ。
最初の頃の方が犯人の哀しみがしっかり伝わってくるし、
荒唐無稽を楽しみながら見ておいて損はない。