1982年公開の日活ロマンポルノ。
監督は根岸吉太郎、脚本は荒井晴彦の「遠雷」コンビ。
主演はこれが映画初主演の竹井みどり。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
舞台は新宿歌舞伎町のキャバレー。
過激化する射精産業の中、法律すれすれというより
違法としか言いようがない何でもあり状態の営業状態。
売上一位を目指して軍隊式教育で頑張る「ミス・ニッポン」の従業員たち。
子持ちで面接に来る人、部下には商品に手を付けるなといいながら
自分は店の女と飛ぶ上司、飴と鞭を使い分ける店長――。
そんな中、従業員の和田(伊藤克信)は
ホステスの宏美(竹井みどり)に恋をするのだが――という話。
感想
青春群像劇としてはたまた社会風刺劇として傑作。
なんちゅうても荒井晴彦さんの脚本が秀逸。
それに応えてか出演者も熱演。
伊藤さん、背高いように見えるけど実はそんなに高くないのよね。
現在でも活躍してるから、なんやかんやいうて凄い。
飛ぶ上司の北見敏之さん、店長の上田耕一さん。
何の業界でもホントにこういう人おるよねえ。上手い。
結構この時代、キャバレーだけじゃなく
昼間の仕事でもこういう軍隊式を取り入れてたような。
今でもブラック企業なんかはそうかもしれんねえ。
ま、こういう形式の方が能力発揮する人もおるから
一概に否定する気にもならんのだけれど。
竹井みどりさんはこの作品まではどちらかといえば清純派で
「特捜最前線」や「Gメン75」で悲惨な目にあう役が多かったけど
ここから新境地というか写真集出したりとかしていくわけですな。
今コロナで大打撃を受けてる業界だけど
現代の人に向けた応援歌というか作品を書いてみたい。