1974年4月から半年にわたり日テレ系で放送。全26回。
主演は藤岡弘、主題歌は本郷直樹「悲しみにつばをかけろ」。
作詞はなかにし礼、作曲は菊池俊輔。素晴らしすぎる。
ジェリー藤尾、藤巻潤、川津祐介、鳥居恵子などが出演。
夏のくそ暑さを倍増するかの如く、むさい大映ドラマが炸裂する。
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あらすじと感想
主要メンバーは以下の通り。
有光洋介……藤岡弘。自宅の地下には道場があると言われる。
村木杏子……鳥居恵子。弘の元嫁はん。結構昔の刑事ドラマや時代劇に出てる。
大沼安男……ジェリー藤尾。実は芸能界最強と言われ、相手を遠くに行かせていた。
矢野吾郎……藤巻潤。ザ・ガードマン。ホントに極真空手の黒帯。
佐竹俊次……川津祐介。骨盤体操を世に流行らせたお方でもある。
草刈武男……佐藤慶。官僚的な役をやらせたら右に出る者はいませんな。
明子……島かおり。後に「Gメン75」でもえらい目にあう。
元警視庁一家のエリート刑事だった有光。
幼馴染の同僚刑事である杏子の兄を射殺し、悪徳刑事の汚名を着せられる。
しかし、これは罠で実際の悪徳刑事は杏子の兄だった。
有光はそれを杏子に知られないよう、言い訳をせず一人で罪を被る。
この設定がなんとも最高なんだな。
それで少ない理解者とともに、降りかかる火の粉を払い、
途中からは事件屋を開業して街の悪に立ち向かっていく。
怒涛の展開を見せるのがラスト3話。
悪の総本家(河津清三郎)との全面対決となり、
杏子が殺され、大沼、佐竹も敵の手にかかり有光の怒り爆発。
法で裁けぬ悪にとことん復讐していく。
やっぱりこれぐらいやってくれんとカタルシスはないのよね。
これぞ男のドラマ。行く道とことん行く藤岡弘は似合いすぎる。
欲を言えばラスト3話は東映調で行ってほしいところではある。
第1話と2話は野田幸男さんが監督やってんだからぜひやってほしかったなあ。
最初観た時、ラストのスローモーションは何やねんと思ったもの。
久しぶりに観たらそうでもなかったけど、使いすぎだよねえあれ。
でも印象に残るドラマ10本挙げろと言われりゃ、入れるなあこれは。
それくらい影響はあるな。やっぱり正義感ないとものは書けませんで。