1979年9月から半年間、日テレ火曜夜9時枠で放送。全27話。
今なお根強いファンを持つ伝説のテレビドラマ。
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あらすじと感想
主要メンバーは以下の通り。
工藤俊作……松田優作。ライターの火力の凄さ。よくマネして前髪焼いた(笑)
服部刑事……成田三樹夫。「工藤ちゃ~ん」の猫なで声の不気味さは誰も真似できない。
松本刑事……山西道広。いじられてナンボのキャラ。
準レギュラー的存在が
相木マサコ……倍賞美津子。弁護士。なんせ胸がデカい。
かほり……竹田かほり。事務所に遊びに来てんだか邪魔しに来てんだか。
ナンシー……ナンシー・チェニー。かほりとともに明るさ担当。
第1話は「聖女が街にやってきた」。
ゲストは緑魔子と後の松田優作夫人、熊谷美由紀。
緑魔子のシスターから熊谷美由紀が盗んだハンドバッグを持ち主に返してほしいとの依頼が。
工藤ちゃんは持ち主のもとを訪れるが、何者かに殴られ失神。
気が付くとおなじみの展開、持ち主は殺されていて工藤ちゃんは殺人犯として追われるハメに。
さらにヤクザにも追われることになり――という展開。
第2話は「サーフシティ・ブルース」。ゲストは中島ゆたか、河原崎次郎。
工藤ちゃんは資産家の後家(中島ゆたか)から、前妻の娘を探してほしいと依頼される。
クスリ漬けのソープ嬢になっていた娘を見つけたものの、娘は帰ろうとしない――という展開。
ま、なんちゅうても中島ゆたかはキレイ。あと使用人の河原崎次郎が不気味。
第3話は「危険を買う男」。ホントはこれが第1話の予定だったような。
ゲストは準レギュラーとなる倍賞美津子、藤木悠、長門勇など。
藤木悠から弁護士(倍賞美津子)の調査を依頼される工藤ちゃん。
マサコはある放火事件の真相を探っていたのだが、命を狙われ始める。
事件の裏に怪しい匂いをかぎ取った工藤ちゃんはマサコと協力するのだが――という展開。
ヘリに追われたりアクション感も満載。
まるで大都会パートⅢじゃねえかというアドリブが最高。
第4話は「暴力組織」。ゲストは大友柳太朗、風間杜夫、山口美也子など。
強盗殺人事件に巻き込まれた工藤ちゃん。
警察からもヤクザからも追われるのだが、実はこの金は政治資金だった。
ヤクザにとっ捕まった工藤ちゃんは24時間以内に犯人捜しと金を取り戻すことに――という展開。
第5話「夜汽車で来たあいつ」。ゲストは水谷豊、古尾谷雅人、原田美枝子。
福井から出てきた水谷豊が工藤ちゃんの事務所に来る。
半年前に上京して行方知れずの妹・原田美枝子を探してほしいという。
工藤ちゃんは妹を探すが、水谷豊にはある秘密が――という展開。
二人で井上陽水の「心もよう」を歌う場面が印象的。
その前の居酒屋の場面で何がサンバーバードだといつも思うのだが(笑)
ディスコで薔薇くわえて踊ったりやりたい放題。
続いて第6話は「失踪者の影」。
ゲストは亜湖、永島暎子、林ゆたか、今井健二、殿山泰司。
工藤ちゃんは亜湖から恋人の林ゆたかを探してほしいと依頼される。
なぜだか服部刑事たちも林ゆたかを追っている模様。
工藤ちゃんは探索を開始するが、亜湖が誘拐されてしまい――という展開。
この作品が最終回以外では一番好きかなあ。
ラストのメリーゴーランドのとことかいいよねえ。
木の実ナナ「うぬぼれワルツ」が流れる場面。
テレビドラマというより映画みたい。
こういうやるせなさと憤りの美学というか、そういう作品を書きたい。
てな感じで話はいろいろ続いていき、
最終回・第27話「ダウンタウン・ブルース」を迎える。
ゲストは古尾谷雅人、岡本ひろみ、内田稔など。
工藤の友人である岡本ひろみが結婚することに。
相手は自動車修理工場で働く古尾谷雅人。
ところが、岡本ひろみが凶弾に倒れてしまう。
本当に狙われていたのは古尾谷雅人。
工藤は仲間とともに彼を匿おうとするが、次々と殺されていく――という展開。
それまでのハートフルというかコメディさ溢れる作品群とは
見事に一線を画したギチギチのハードボイルド感が最終回の魅力。
ラストのダウンタウンブギウギバンド「身も心も」が流れる中、
崩れ落ちたあと、傘を放り投げて歩いていく後ろ姿のカッコいいこと。
今観てもいろんな影響を与えてくれる不滅の名作ドラマ。