小津安二郎監督映画「秋刀魚の味」を久々に観る

1962年公開の松竹映画。
監督はこれが遺作となった小津安二郎。
主演は笠智衆、岩下志麻。
佐田啓二、岡田茉莉子、中村伸郎、東野英治郎など豪華出演陣。
2003年にフジテレビでリメイクされている。
主演は宇津井健、財前直見だった。

あらすじ

平山周平(笠智衆)は友人の河合(中村伸郎)に
長女・路子(岩下志麻)の縁談を持ちかけられるが気乗りしない。

中学の同窓会で恩師・佐久間(東野英治郎)と再会する周平。
かつては厳しかった恩師が今では老け込んで、
娘(杉村春子)は婚期を逃している話を聞いて複雑な思いになる。

老いの厳しさを佐久間から教わった周平は路子の縁談について動き出す――という話。


感想

昔観た時はそれほど思わなかったが今観ると沁みるねえ。
老いの厳しさと娘を嫁がせる父親の寂しさというと暗いムードと思いがちだが、
中村伸郎ら昔の同窓生とのユーモアあふれるやり取りがそういう雰囲気を感じさせない。

しかし、昔の平均年齢というか年齢の感覚は今とは全然違う。
路子の年齢設定は24歳だったりするんだから。
いまどき24歳で早く嫁にやれよという感覚はないわいな。

1981年「想い出づくり」は25歳が分岐点。
1994年「29歳のクリスマス」は30前が分岐点。
現代は40歳超えてもある意味どうということはない。
それがいいことなのかどうかはわからないが。
何にしろ安心して家庭が持てて子育てできる世の中じゃないと増えませんわな。
独身貴族な身としては人のことをとやかく言える立場ではないが(笑)

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