伝説のテレビドラマ・鶴田浩二主演「大空港」を観る

1978年7月から8か月間フジ系列で放送。
時間帯は月曜夜9時、今でいう「月9」の時間帯だった。
舞台は開港直後の新東京国際空港。
ここに配備された警察庁刑事局国際刑事課の分室である
空港特捜部の活躍を描いたもので、ハードボイルド感満載。

あらすじと感想

初期メンバーは次の通り。
加賀弘之……「男たちの旅路」の吉岡司令補がまんまなってる感じの鶴田浩二。
鯉沼三郎……これまた「われら青春」の熱血教師がまんま刑事、中村雅俊。
神坂紀子……雪姫でもなければ新婚さんいらっしゃいでもない片平なぎさ。
立野謙一……「Gメン75」津坂刑事よりクールな感じの岡本富士太。
海原 保……「スタスキー&ハッチ」のハッチの声、高岡健二。
梶 大介……なぜだか速攻殉職する緒形拳。

全78話にも関わらず、メンバーの入れ替えが激しい。
第14話で殉職する緒形拳を皮切りに、
中村雅俊、途中から参加した黒沢年男、永島敏行、
片平なぎさ、岡本富士太と死んで死んで死にまくる。

最終回前後編で殉職しまくる姿は、
さながらテレ朝でやってた「警視庁殺人課」を連想する。
もっとも大空港の方が2年ぐらい先なのだが。

とにかく殉職の仕方も派手でひたすら爆発。
中村雅俊の鯉沼刑事は撃たれながらもセスナに飛び乗り、
犯人と格闘の末に降りるところがなく山に突っ込む。

各話ひたすら人が死ぬ。
例えば第34話
「復讐の大追撃! TOKYOコネクション 1979」では
冒頭から麻薬患者を操り一人の麻薬捜査官を抹殺するため
バスでマシンガンを乱射し皆殺し。

特捜部が目を付けた人間は容赦なく一人ずつ殺していく。
さらに死んだ捜査官の妻をシャブ漬けにし、
しつこく追う別の捜査官を射殺させる。
そして妻は車ごと爆死させる。展開がすげえな。

その割には最大の麻薬取引なんてところに見張りも立てず
あえなく特捜部の襲撃を受け、逮捕される始末。
見張りぐらい立てときなさいよ(笑)

てな感じでハードな展開が続き
今だったらこんな番組はどうとか文句の一つでも出そうだが、
まあこの時代は何でもありの刑事ドラマは多かったわけで。

ある意味犯罪抑止力になってた部分もあるだろうし
フィクションを楽しむ余裕があったというべきか。

なんせ鶴田浩二が画面にボーンと出れば
やたらと説得力は増すわけで。

ま、今では作れないであろう過激な展開と
古き良き刑事ドラマが感じられるおススメの作品。

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