1979年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第10弾。
原作は江戸川乱歩の「幽麗塔」。
ゲストは横内正、赤座美代子、結城しのぶ、根上淳など。
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あらすじ
三浦半島の岬に大きな時計塔のある謎の屋敷。
嵐の夜、この屋敷の主人・児玉(格さんじゃなかった横内正)が
止まっていた大時計がなぜだか動いているのに気付く。
「?」と思ってたら突然老婆が登場し、児玉を襲う。
怯えてのたうちまわる格さんの絵はなかなか貴重だ。
困った児玉は明智探偵事務所へ。
明智くんは時計塔に赴く。
そこには児玉の妻・夏代(赤座美代子)と使用人がいた。
ここから時計塔に隠された謎の財宝を巡り、
児玉と夏代、元婚約者のアケミ、顧問弁護士の黒川(根上淳)、
そして謎の美女・秋子(結城しのぶ)が絡んだ
血で血を洗う凄惨なバトルが始まっていく――という展開。
感想
シリーズの中でも異色のスリラー感満載の話。
そもそもこの老婆は何やねん、という気すらするのだが
要はまあ屋敷乗っ取られた恨みから出とんのかいという話で。
それもまた本筋と関係あんのかないのかわからん気もする。
横内さんと赤座さんは俳優座の先輩後輩ですな。
舞台設定は面白いのだが、
なんちゅうかこのシリーズには合ってないような。
秋子のキャラも薄いというか。
まあ他の回の人々が濃すぎるのだが。
明智くんが夏代に色仕掛けで誘惑されるも
「金と色の誘惑にのらないのが探偵の第一条件なので」
と断るシーンが一番のお気に入り。
どの口が言うとんのよ、アンタ。
と突っ込みたくなること間違いなし(笑)