1968年公開の東映映画。
石井輝男監督による異常性愛路線第3弾。
評論家にボロクソ言われながらも大ヒットした。
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あらすじ
全3話で構成されたオムニバス形式。
まず寛文5年。
18歳のおみつ(橘ますみ)は兄・新三(吉田輝雄)を殺した容疑で捕まる。
さらに彼女には近親相姦の疑いまであった。
与力・南原一之進(渡辺文雄。似合うなあこういうの)の
連日連夜続く拷問にも必死でじっと耐えるおみつ。
ところが兄に似た与力・吉岡の優しさに一部始終を話すおみつ。
それはあまりにも悲惨で暗い話だった――。
寛文8年。
玲宝(賀川雪絵)は珠光院のそこそこ偉いさん。
付き人みたいな尼さんとレズして毎晩満足。
ところが、自分のことはさておき
男と隠れて乳繰り合ってる尼僧を見つけるともう大変。
男を奪い取るわ、尼さん釜ゆでにするわやりたい放題。
その果てに得たものとは――。
寛文11年。
この路線に必要不可欠な人材、小池朝雄大先生登場。
今回の役どころは彫り物師。その名も彫丁。
先生が彫った芸者の背中の彫り物である地獄絵図が評判になる。
ところが、それに対抗意識を燃やす南原一之進(なんでやねん)。
彫り物の痛みより拷問に耐えてる女の方がエクスタシー感じるんじゃボケ!
と言ったわけではないが似たようなもんで
小池先生を呼んで女を拷問して彫り物をやらせる。
その結果、何が起ったか?――という話。
感想
いやはやむちゃくちゃな映画である。
サディスティック時代劇ここに極まれり。
磔あり、火あぶりあり、釜ゆで、水攻めなんでもござれ。
ようこんな映画作るなあという話なのだが
実はこの年の東映ナンバーワンヒット作。
世の中何が流行るかわからんもんで。
いれずみ彫られる三笠れい子さんが何かキレイ。
いかにも当時の東映の女優さんって感じで。
しかしまあ、こういう作品を作るぐらい
映画会社に体力があったということなんでしょうねえ……