2004年公開の日本映画。
「女子高生のビッグバンドジャズ」という斬新な設定、
東北の美しい四季を織り交ぜた心から楽しめるストーリーと
上野樹里はじめ瑞々しい演技が爽やかな感動を呼び大ヒットした。
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あらすじ
どこにでもいそうな女子高生たち。
ある日、食中毒になった吹奏楽部のために
補修サボり組の13人とギターとベースしかできない3人が集まった。
吹奏楽部の生き残りである男子とともにビッグジャズの猛特訓。
やっとこさ演奏が楽しくなってきたと思ったら、吹奏楽部復活。
彼女たちの夏は不完全のままで終わるのか?
そんなことあるはずもなく、自分たちの楽器を手に入れるため
バイトに松茸狩りに精を出す――ま、脱落者は出たけれど。
ようやく楽器を手に入れたはいいがしょせんは中古、
次々と壊れるわ「近所迷惑」と言われるわ散々な目に。
それでもへこたれない乙女たちに意外な助っ人が。
去ったメンバーも戻ってきてビッグバンドは動き出す。
そして「学生音楽祭」の日がやってきたが――という話。
感想
21世紀に入ってから劇場で観て一番感動した作品かも。
脚本に関してもすべてがうまいこと繋がっている感じ。
何よりも設定が素晴らしい。
山形を舞台にしているが、田舎の話という風にしなかったのもよかった。
確か場所を設定するのにもなるべく方言がきつくない地域を選んで、
どこにでもいる女子高生と思ってもらえる工夫をしていたと記憶している。
そして楽器のできなかった出演者たちが演奏をマスターして
本人たちがすべて演奏している点もこれまでなかなかなかったこと。
本来こうあるべきという映画の作り方を詰め込んだ作品とも思う。
毎回こういう創りをせなあかんのだろうけどねえ。
映画の内容もそうだが、そのすべてが「やればできる!」と勇気づけてくれる。
いつの時代にも通用するいい映画。