ハードロマン・西村寿行「わが魂、久遠の闇に」を読む

1978年出版の作品。あらすじプロダイバーの出雲は旅行に出た愛する妻子の帰りを待ちわびていた。その頃、佐渡を飛び立ったセスナが行方不明に。セスナには銀行頭取を含め5人が乗っていた。妻子が遭難したセスナに同乗した可能性を疑った出雲は佐渡に向かう。奇跡的に遭難者全員が救出されたがその中に出雲の妻子の姿はなかった――。愛する妻と子はどこに消えたのか?同僚の中谷の協力もあって調べまわる出雲の身に殺し屋が襲
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金村義明「80年代パ・リーグ 今だから言えるホントの話」を読む

2016年出版の作品。思い出深い80年代パ・リーグの話が満載。まあたいがいテレビで話尽くされている感もあるが活字になるとこれはまたこれで味がある。自分が最初にプロ野球を観たのが日生球場だったこともあり本に出てくる当時のパ・リーグはリアルタイムで観てたから馴染みやすい内容だった。観ても読んでもおもろいのはやっぱりトレーバーの顔面をロッテの金田監督がキックするところ。2回蹴られるかね、しかし。さらに「
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西村京太郎377「高知・龍馬 殺人街道」を読む

2005年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ歴史雑誌で行われた坂本龍馬特集。坂本龍馬がもし生きていたら何を望むか、という原稿を募集したところたくさんの数が集まった。その中に自分を現代の坂本龍馬と称し、必ず日本を洗濯すると書いた宣言書があった。その言葉通りに大企業の社長、漫画家、風俗王が相次いで射殺された。さらには総理大臣が脅迫され……捜査にあたった十津川警部たちだが犯人の大胆な手口に困惑する。
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西村京太郎376「十津川警部『生命』(上)(下)」を読む

2005年出版の社会派長編。2008年にTBSで十津川警部シリーズ第40弾として映像化。あらすじ札幌で北方大学医学部の名誉教授が研究室で殺害された。その一か月後には東京で男性の撲殺死体が発見される。殺された男が勤務する医療機器販売会社は札幌で殺された教授との贈収賄疑惑が取りざたされた過去が。十津川警部は当時その内部告発をしたと思われる男を追い、離島の診療所を訪ねるが、彼もまた重要な証言をした後殺さ
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西村京太郎518「十津川警部 怪しい証言」を読む

2013年出版の短編集。「一期一会の証言」「絵の中の殺人」「処刑のメッセージ」「事件の裏側」の計4本を収録。あらすじと感想「一期一会の証言」は2014年にTBSでテレビドラマ化。「小田原城殺人事件~一期一会の証言~」というタイトル。十津川警部シリーズ第52弾の作品の原作。原作は小田原城ではなく彦根城。そこで観光ガイドを務める今泉明子(71)。いつものようにガイドを務めていると、男女5人いたはずなの
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西村京太郎196「特急『あさま』が運ぶ殺意」を読む

1992年出版の短編集。表題作のほか、「北への列車は殺意を乗せて」「SLに愛された死体」「北への危険な旅」の計4本を収録。「特急『あさま』が運ぶ殺意」は北条刑事が叔母の葬式に向かう際に事件に出くわす。列車内で女性が毒殺され、連れていた子供を託される。ここからまるで現代版天一坊事件のような展開に。背後には当然相続を巡る問題が隠されていた。ま、それなりの展開。子供の預け先は亀井刑事しかありませんわな。
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黒田シリーズ2・濱嘉之「警視庁情報官 ハニートラップ」を読む

2009年初出の警視庁情報官シリーズ第2弾。あらすじ今も昔も行われている色仕掛けによる諜報活動。通称「ハニートラップ」。どれだけの機密情報がこれによって流出したのか。国防を揺るがす国家機密の流出疑惑を追う警視庁情報室のトップ・黒田。漏洩ルートを丹念に解明していくうちに、彼の見たものとは――という話。感想日本の危機管理の甘さは至る所で語られているがなるほどひどいもんだと再確認させてくれる力作。相変わ
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沢崎シリーズ5・原尞「愚か者死すべし」を久々に読む

2004年出版のシリーズ第5弾。もっとも4つは長編で、1つが短編集。あらすじ大みそかの朝、沢崎のもとを訪ねた若い女。名前は伊吹啓子。彼女は銀行強盗を自首した父の無実の証明を依頼。沢崎は彼女を父親が拘留されている新宿署に送る。ところがそこで、狙撃事件に巻き込まれてしまう。放たれたのは二発の銃弾。一発は護送されていた啓子の父親に、もう一発は彼をかばった刑事に命中した。狙われたのは啓子の父親なのか、それ
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死神シリーズ2・西村寿行「鷲の啼く北回帰線」を読む

1981年出版の死神シリーズ第2弾。あらすじ首相の娘・志津子がチューリッヒで失踪する事件が起きた。彼女の行方を追った外事警察捜査員・朱野能子も「北回帰線に鷲が啼いている」という謎のメッセージを残し消える。2人はヨーロッパ全域にまたがる売春組織に拉致され飼い主の男たちに利用される日々を過ごしていた――。上層部から要請され、閑職に飛ばされていた伊能と中郷の両警視正はヨーロッパに飛び、秘密組織と対決する
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西村京太郎105「最果てのブルートレイン」を読む

1986年出版の短編集。表題作の他、「余部橋梁310メートルの死」「愛と死の飯田線」の計3本を収録。「最果てのブルートレイン」は妻の仇討ちを果たし、思い出の地で死のうと稚内に向かった矢代。ところが、隣席の若い女性に助けを求められる。そして、女性は車内で殺された。莫大な遺産を相続したまま――。思い残すことはないと思っていた矢代だったが、次第に事件の行方が気になり、ある行動に出る――という話。矢代のハ
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