ドラマ原作・泡坂妻夫「花嫁のさけび」を読む

1980年刊行の長編本格ミステリ。1981、2008年と2回土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ伊津子は人気俳優・北岡早馬と結婚したものの、北岡家の人々は冷たくはないが微妙な態度。それというのも、一年前にガス中毒で亡くなった先妻・貴緒への想いが一同の心から離れることはなかったからだ。懐いてくれるのは犬のチーだけ。そんな中、北岡家で開かれたパーティーの席上で、謎の毒殺事件が起こって過去の事件の真
>>続きを読む

ドラマ原作・山村美紗「燃えた花嫁」を読む

1982年初刊の名探偵キャサリンシリーズ第3弾。1983、1999、2009と3回テレビドラマ化されている。あらすじ大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に就いたキャサリンがファッションショーの取材で京都にやってきた。合流した浜口はまたぞろ殺人事件が起きないか不安になる。何しろキャサリンの行くところ死体があるからだ。不安は的中、モデルが相次いで殺されていく。またかと思っていたのは浜口だけでなく京都府警の
>>続きを読む

ドラマ原作・山村美紗「京都茶道家元殺人事件」を読む

1987年出版の名探偵キャサリンシリーズ。1989年、1999年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化されている。あらすじ全国に組織を持つ茶道家元・二条院良孝。しかしその実態は女優から弟子から手を付けまくりの乱脈さ。栄華を誇って極楽浄土・・・なわけがない。次女・秋子、妻・涼子と相次いで毒殺される。さらに良孝自身が密室状態で殺害された。毎度おなじみキャサリンと浜口、そして京都府警の狩谷警部と橋口警部補のカ
>>続きを読む

ドラマ原作・山村美紗「京都・バリ島殺人旅行」を読む

1990年刊行の名探偵キャサリンシリーズ。同年火曜ミステリー劇場(懐かし)でテレビドラマ化。タイトルは『京都・バリ島婚約旅行殺人事件』だった。あらすじ歴史ある織物の断片、いわゆる「古代裂れ」に夢中の我らが名探偵キャサリン。恋人の浜口一郎は相変わらず振り回されっぱなしだが、古代裂れのルーツを求めてのバリ島への旅に同行することに。そこには京都の織物業界の5人のライバルも参加していた。当然、デートどころ
>>続きを読む

ドラマ原作・和久峻三「蝮のようなレディ」を読む

1987年出版の本格ミステリ。もともとは「野生時代」に連載されたもの。1989年にTBSでテレビドラマ化。出演は范文雀、鳥越マリ、金田賢一、高瀬春奈など。あらすじ脱税容疑などで捜査中だった産婦人科院長が病院に作ったヌード撮影用のスタジオで死体となって発見された。スタジオは内側から掛け金がかかった状態の完全な密室。遺書らしきものも発見され、自殺と他殺両方の面で捜査が開始された。まず、直前にまでいたと
>>続きを読む

時代小説・城昌幸「菖蒲狂い 若さま侍捕物手帖ミステリ傑作選」を読む

2020年初版の創元推理文庫。五代捕物帳と呼ばれるうちの一つである若さま侍捕物手帖から25編を収録した傑作選。あらすじと感想柳橋の船宿・喜仙に居候している一人の侍。姓名も身分も不詳だが「若さま」と呼ばれる彼は、日がな一日喜仙の一人娘・おいとに酌をさせている生活。しかし、御用聞きの遠州屋小吉や南町奉行所与力の佐々島俊蔵から難事件の話を聞くや、時にはその場で時には出向いて解決してしまうのだった――とい
>>続きを読む

ドラマ原作・森村誠一「致死海流」を読む

1978年初刊の長編ミステリ。『人間の証明』『野性の証明』などヒット作連打の頃の作品。2008年に終着駅の牛尾シリーズの一つとして土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ違う場所で殺された二人の若い女性。捜査陣は二人の関連を調べ、八丈島航路の船に乗車していたことと和歌山の那智勝浦のユースホステルに宿泊していた共通点を見つける。粘り強く捜査を続けた結果、ある一人の男が浮かび上がる。しかし、その男も密
>>続きを読む

ドラマ原作・黒川博行「二度のお別れ」を読む

1983年の第1回サントリーミステリー大賞佳作受賞作。1985年に連ドラ化、2005年に単発ドラマ化されている。あらすじ大手銀行の新大阪支店で強盗事件が発生。現金400万が奪われ、撃たれた鉄工所経営者・柿沼が連れ去られた。その後、犯人は人質の身代金として1億円を要求。柿沼の小指が送られてきて、捜査本部が騒然とする中、黒田刑事とマメちゃんこと亀田刑事は犯人逮捕に知恵を絞る。巧妙に金の受け取りを企む犯
>>続きを読む

ドラマ原作・飛鳥高「細い赤い糸」を久々に読む

1961年に発表され、翌年第15回日本探偵作家クラブ賞を受賞した名作。1962年に2回、1989年、2004年にテレビドラマ化された。あらすじ汚職摘発の火の粉が自分に降りかかるのを防ごうと、アリバイ工作までして水道公団の係長を殺害しようとした男が殺された。また、映画館にツレと一緒に強盗に入り、分け前のことで揉めた男が殺された。そして、恋人が上司の娘と結婚話が進んでいることを知り、探偵に頼んだあげく
>>続きを読む

日本推理作家協会賞受賞作・土屋隆夫「影の告発」を久々に読む

1963年刊行の第16回日本推理作家協会賞受賞作。1980年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。主演は江守徹、丘みつ子、黒沢年男、小池朝雄などが出演。観たい。あらすじ東京地検の検事・千草泰輔は義理のある先輩検事の長男が出展している書道展を渋々見にデパートへ行った。ところが、そこで殺人事件に遭遇。被害者は光陽学園校長・城崎。理事も兼務し、やり手と評判。その城崎が最期に遺したのは「あの女が・・・いた・・
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る