巨人を退団し日本ハムに入団することになった1997年シーズン前の出版。
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巨人軍退団の真相に始まり
日本ハムを選んだ理由、清原・松井・イチローの話。
さらにはプロ野球界への緊急提言など盛りだくさん。
巨人軍退団に至った理由は自身を追い出そうとしたフロントとの話がある。
当時の渡邊社長と長嶋監督には何ら恨みがないそうだ。
時系列で退団までの流れを整理しており、なるほどフロントのひどさがわかる。
実際問題落合退団の後、結局2000年まで長嶋巨人は優勝することなかったわけで。
フロントって我々一般のファンが考えているより重要なのね。
で、想像以上に清原への評価は高い。
本人が言うように60年代を代表する打者は長嶋、
70年代は王、80年代は落合、90年代は清原となるべきだった。
ところが90年代は清原、とは決してならなかった。
そもそも落合は清原獲得を進言していたとのこと。
サード清原、ファースト落合。
4番の心構えを落合から清原、そして松井へ。
こういう発想があったそうだ。
もしこれが実現していたら後のいろんな騒動はどうだったのか。
たら、ればはないにせよ興味深いところではある。
面白いのは松井の成長に関して清水の存在を挙げていること。
清水に関しては高評価で、今のジャイアンツには珍しくよく練習しているという。
このころから選手に対する見方が的確のような。
さらにイチローに関しては直接見る機会がほとんどなかったからと多くを語らない。
自分の目で見てないものに対してしたり顔で語らないところに好感が持てる。
いろいろ読むと「この人ってこのころからブレてないのね」と思わせてくれる一冊。