1992年刊行の歴史小説。
1994年に市川崑監督、高倉健主演で映画化。
公開当時、観に行ったなあ。
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あらすじ
赤穂藩廃絶後、さまざまな策略を講じ
いよいよ吉良討伐のために江戸へ向かった大石内蔵助とその一行。
ところが、藤沢の宿で吉良邸の絵図面を見た時、
合戦用の城砦に屋敷が化していることに一同は驚く。
「敵もよう考えるのう」そう言って内蔵助は笑った。
米沢藩上杉家江戸家老・色部又四郎、千坂兵部、
そして柳沢吉保との知略合戦と暗闘が続いていく。
刻一刻と審判の日が近づく中、内蔵助たちの企みは成功するか――という話。
感想
忠臣蔵について書かれたものは山ほどあるが、
とことん赤穂老師VS吉良家&上杉家との謀略対決でいってるところが面白い。
要するに「忠臣」って部分は排除しまくってるわけで。
まあしいていえば暗殺部隊みたいなもんですな。
こういう描き方って意外とないんだよねえ。
このあたりはさすが東映集団時代劇の脚本を手掛けた池宮彰一郎こと池上金男さん。
どっちが本名だったっけ、池上だったかな。
「十七人の忍者」「十三人の刺客」「大殺陣」どれも面白かった。
初期の必殺も書いてるしねえ。意外と本数はないのだけれど。
それだけにこの作品の映画はもったいなかったなあ。
なんであんな映画になったんだろ。公開当時途中で眠たくなったもの。
やっぱり東映でやってほしかったなあ。
今やってみたらいいのにねえ。
俺に書かせてくれ。一応時代劇で賞獲ってるから(笑)