1977年、TBSで好評を博した横溝正史シリーズの記念すべき第1作。古谷一行が初めて金田一を演じた作品。あらすじと感想説明の必要もないぐらい有名な作品。犬神といえばこれかドカベンに出てくる左投手ぐらいのもんだ。また犬神といえばスケキヨ。マスクが一番不気味だったのはやっぱり1976年版の映画かなあ。2006年に再映画化された時は「スケキヨストラップ」とかあった気がする。さて、この全5回の作品のいいと
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1978年に全3回で放送。あらすじと感想最高視聴率が40%を超えたこともある人気シリーズだったわけだがなんちゅうてもその良さは原作の分量に合わせて放送回数を変えてたことも1つの理由。「悪魔の手毬唄」に至っては好評だったので放送回数が伸びたり。さて、本作「真珠郎」だが原作では金田一は登場しない。もともとこの作品は戦前に書かれたもので探偵は探偵でも由利麟太郎が活躍する話。ま、後の金田一作品の萌芽ともい
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1978年に全3回で放送。あらすじと感想またまた鍾乳洞での殺人、23年前の殺人がからむというお得意の展開。金田一に来るなという脅迫状が来るのもまあ定番。若き日の竹下景子さんが出ている。まだお嫁さんにしたいナンバーワンになる前の時代。この頃になると古谷金田一も板についたもので日和警部とのコンビも絶好調。珍しく悪役でない山本昌平さんやこの2年後に芸能界引退する栗田ひろみさんの可憐さ、やっぱり殺される小
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1978年に全3回で放送。人気を博した横溝正史シリーズの最終作。あらすじ古舘伯爵が建てた「名琅荘」はそのトリッキーな造りから別名「迷路荘」と呼ばれていた。この場所で昭和5年、世間を震撼させた事件が起きた。そして20年後、再び事件が――。感想過去の事件とそれに付随して現在に殺人事件が起きるというのは横溝正史の得意技であり現代のミステリーにも脈々と受け継がれているもの。また、洞窟や鍾乳洞で殺人が起きる
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1978年TBSにて全5回の放送。説明の必要がないぐらい有名な作品。この作品が劇画化されたことが横溝正史ブームの火付け役となった。原作、映画、連ドラ化とされたわけだが松竹で映画化された際の流行語となった「たたりじゃ~」のインパクトがあまりにも強いためこの横溝正史シリーズⅡでの連ドラ版は意外と評価が低い。出来は悪いことないと思うんだけど。原作を読んだのは小学校高学年ぐらいだったので(角川文庫のカバー
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1977年テレビ放送版。この頃は「8時だよ全員集合」→「Gメン75」→「横溝正史シリーズ」と8時から10時まで放送されいずれも30%台の視聴率をあげていたのだから隔世の感がある。あらすじと感想ヒロインは真野響子、それにまとわりつくのは黒沢年男。「時には娼婦のように~」と歌うわけではないが、そういったノリでヒロインをいたぶったりもする敵か味方かわからん男。古谷金田一は相変わらず全員ぶち殺されるまで事
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1973年の東映映画。佐藤純彌監督にしては珍しいウルトラバイオレンス血ドバドバ映画。あらすじ昭和21年、焼野原と化した銀座。三国人に仕切られていたこの街をとあることから出会った4人(安藤昇・梅宮辰夫・葉山良二・室田日出男)が殴り込みをかけるなど暴れまわる。さらに4人は銀座の最大勢力である愚連隊を殲滅し銀座を制圧する。その過程で妻殺しでアメリカ兵の顔をはつった男(渡瀬恒彦)を手に入れる。銀座を制圧で
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1955年の近代映画協会作品。監督・脚本は新藤兼人。主演というか軸になるのは乙羽信子、殿山泰司、菅井一郎、浜村淳、高杉早苗の5人。あらすじ現金を積んだ郵便局のトラックが中年の男女5人に襲われた。新聞は彼らを「群狼」と呼ぶが果たしてその実態はどうなのか。そんな5人の生活は戦後日本の貧困さを象徴するものだった――。感想随分昔に観て以来久々の鑑賞。相変わらずちっとも救いがない。ハードボイルドと評価する向
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1969年の大映時代劇。あらすじ軽業一座にいたお紋は土地の親分を殺めた関係からその子分達に追われる身。ある時、中山道で瀕死の男から五十両の大金を預かる。その時からお紋の新たな戦いは始まった――。感想安田道代さん主演の大映時代劇。後の大江戸捜査網の頃より若々しい。しかしまあ潰れかけの大映時代劇。突っ込みどころは満載。なんせお紋に五十両預ける前に斬られた相手達が懐探してるのだ。 なんで見つけられない?
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1975年TBSで放送された連続ドラマ。主演は沢田研二。当時、時効を迎えようとしていた3億円事件を題材にした画期的なピカレスクロマン。あらすじ時効まで後半年に迫った3億円事件。その犯人、可門良(沢田研二)は孤児院の先輩だった野々村(藤竜也)が経営するクラブで歌手として働いている。しかし良は脳腫瘍に侵されていて余命いくばくもない。良を犯人とにらむ白戸警部(若山富三郎)、元レーサーの八村(荒木一郎)、
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