1988年TBS系列にて放送。
原作は横溝正史の同名短編ミステリ。
ゲストは藤真利子、清水紘治、星由里子、笹野高史など。
あらすじ
お化け屋敷で闇ブローカーの死体が発見された。
物取りの犯行とみられ、係員の男が疑われるが
近くの学者宅で留守番を依頼されていた金田一は腑に落ちない。
そんな金田一の前に、ある夜一人の女が現れる。
夜道が怖いので家まで送ってといわれりゃ、
「あっしには関わりのねえことで」とは決して言わない金田一。
送る途中で顔を隠した片足の男が現れると、
その女・加奈子(藤真利子)は異常に怯えて金田一にしがみつく。
聞けば片足の男は、加奈子の夫・亀井(笹野高史)らしい。
現在加奈子と暮らしているのは賀川(清水紘治)という男だが、
戦争に行って行方不明になったはずの加盟が最近姿を現し、
復縁を迫っていたというのだ。
一方、賀川にはある学園の理事長を務める
妻・梅子(星由里子)がいて微妙な三角関係。
やがて、お化け屋敷で別の闇ブローカーが殺され、
続いて賀川が殺され、加奈子もケガを負うという事態に。
二つの事件には、いずれも片足の男の影が。
事件を追う金田一だが、何者かの罠が襲いかかって――という話。
感想
単発2時間ものの金田一シリーズの中で好きな作品。
ベタと言えばベタだが、いろいろスッキリする。
岡本克己さんの脚本はやはりうまい。
ヒロインは藤真利子さん。
テレビ版『飢餓海峡』の八重とかよかったですな。
昔WOWOWだったかな? 再放送で観て。
金田一くんも能動的で、結構動き回る。
やっぱり金田一とヒロインがこれぐらい絡んでくれんとね。
余韻もあるし、ほんとシリーズの中ではいい出来だと思う。