感動の名作ボクシング映画「チャンプ」を久々に観る

1979年のアメリカ映画。
監督は「ロミオとジュリエット」「ブラザーサン・シスタームーン」の
フランコ・ゼフィレッリ。イタリアからハリウッドに渡っての第1作だった。

あらすじ

かつてのボクシング世界チャンピオン・ビリー(ジョン・ボイト)は
妻(フェイ・ダナウェイ)と別れてからツキに見放されまくり。

タイトルを失い、今では一人息子とどうにか生活。

しかし息子はパパと呼ばず「チャンプ」と呼び
再び父親が世界チャンピオンに返り咲く日を信じて疑わなかった。

そして決戦の時が――という話。


感想

もともとこの作品は1931年にも映画化されていて
名子役ジャッキー・クーパーが出ていた。

ジャッキー・クーパーってあれかな、
刑事コロンボに犯人役で出てた人。「野望の果て」。

チャンプを演じたのは「真夜中のカーボーイ」
「帰郷」でアカデミー賞主演男優賞を獲得したジョン・ボイト。

別れた妻は「俺たちに明日はない」「タワーリング・インフェルノ」
そして「ネットワーク」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフェイ・ダナウェイ。

個人的に大好きな女優で特に若い頃は最高である。

2人の子供T・Jを演じたのは
2000人以上の候補者の中から選ばれたリッキー・シュローダー。当時9歳。

その後大成したとは言えんが
「24」とかも出てたしそこそこ頑張ってる方。

脇には「十二人の怒れる男」でやる気のない
ヤンキースファンを演じていたジャック・ウォーデンなどが参加。

この上なくわかりやすい家族ドラマであり
スポーツドラマであり愛の物語なわけだが最後はやっぱり泣いてしまう。

時代がどんだけ変わろうと普遍的なものは変わらんし
人の心の奥底にあるものは変わらんのよね。

中途半端にいろんなものを混ぜて描こうとすると失敗するわけで。

もちろん見せ方というのは大事であって
そのあたりは時代と共に変わっている。

そこがものづくりに携わる人間の腕の見せ所というか。

「チャンプ」でいえば主要人物に悪人はいない。

これは結構ありそうでないことで
安っぽいドラマ作りをすると敵役を作って
このあたりで主人公にからんでなどとやってしまう。

古今東西、上質の人情劇というのは
実は悪人は前面に出てこないもので
あくまで背景程度に描いていることが多い。

このあたりは今でも見習うべきポイントだと思う。

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