伝説のスペクタクル映画「新幹線大爆破」を久々に観る

1975年の東映映画。
監督は佐藤純彌、主演は高倉健、宇津井健。
公開時にはヒットしなかったが
短縮版で公開した外国から人気が出て今では伝説の映画と化している作品。

あらすじ

新幹線ひかり109号博多行きが予定通り東京駅を出発した。
しかし、国鉄公安本部に一本の匿名電話が。

「ひかり109号に爆弾を仕掛けた。
その爆弾は時速80キロを切ったら爆発する仕掛けになっている。
爆発させたくなかったらひたすらそれ以上のスピードで走れ」

さらに同じ爆弾を北海道の貨物列車に仕掛けていることを犯人は告げる。

半信半疑の中、指定の貨物列車が爆発。
運転指令長の倉持(宇津井健)は
ひかりの運転士(千葉真一)と連絡を取りながら
爆弾発見と博多到着までの時間稼ぎに全力投球。

犯人の一人(高倉健)は500万ドルの身代金を要求してきた。

タイムリミットは博多到着までの9時間。
乗客も騒ぎ出す中、ひかり109号の運命は――という話。

 

感想

1970年の「大空港」を皮切りに海外では
「ポセイドン・アドベンチャー」「サブウェイ・パニック
日本では「日本沈没」といったパニック映画が大ヒットしていた。

そういう背景のもとに「新幹線大爆破」が
作られたわけだが、これが予想外にコケた。

日本では本格的なアクションというか
パニック映画は当たらないというジンクスを作った作品である。

この伝統は後の1995年「誘拐」にも引き継がれた。

両方ともよくできてるのにね。

 

国鉄の協力は一切得られない中(そりゃそうだ)
オールスターキャストであり
内容もよく練られた画期的作品だったのになぜヒットしなかったか。

というより何で海外、フランスで爆発的に受けたか。

要は短縮版は爆破犯人3人組の過去、
ていうか思想的なとこをカットしてひたすらアクションで押している。

確かに回想シーンはいらんのちゃうかと思うのだが、
そこがなくなるとそれはそれで犯人の人物像を掘り下げることはできない。

ものづくりとはかくも難しいものである。

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