時々観たくなる刑事コロンボ。
今日は「歌声の消えた海」。1975年製作の第29弾。
一番最初に観た刑事コロンボなので思い出の作品。
確か水曜ロードショーで観たんだよねえ。
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あらすじ
「かんづめ買ってメキシコに行こう」のキャンペーンに見事当選したコロンボ夫妻。
嫁の顔は相変わらず出てこんけど、豪華客船に乗り込みアカプルコへ出発。
しかし、コロンボに休暇などあろうはずもなく
ショーダンサーの女が拳銃で撃たれ殺害される。
怪しい人間はいるが彼にはアリバイがあった。
コロンボは彼に罠をかけるが――という話。
感想
刑事コロンボはミステリー好きならご存じ「倒叙法」といわれる
犯人が先に分かっているうえでの刑事と犯人の知能合戦が見どころの一つ。
今回は豪華フェリーの中で起こった殺人をコロンボが解き明かしてくれます。
ミステリーとしてシリーズの中でそこまで傑作ということはないものの
なぜか観ていて楽しい作品なんですな本作は。
なんでかというとまず豪華客船の中という舞台設定の良さ。
要は乗ってから降りるまでの話なんだけど、
果たしてそれまでどうやって逮捕するんだろうというサスペンスがあります。
なんで刑事コロンボにはまったのかは今となっては謎ですが。
ポプラ社から出ていたモーリス・ルブランの「ルパン」シリーズも好きだったし、
江戸川乱歩や横溝正史など読んでましたが映像作品で最初にはまったのはこれかもしれない。
冴えない刑事が地位や気位の高い犯人を最後にへこますという設定が
気に入ったんでしょうねえ、たぶん。
なのでいまだに自分の理想の人物像は刑事コロンボと中村主水です。
こういう魅力的なキャラクターを生み出せるもの書きにならないと。