勝新太郎主演時代劇映画「御用牙」を久々に観る

1972年の東宝映画。
結構この手の作品は海外でカルト的人気。
原作は小池一夫。いまだに現役なのが凄い。

あらすじ

北町奉行所の隠密回り同心、板見半蔵(勝新太郎)。
仲間を持たず一匹狼の彼は上司からも疎まれるダークヒーロー。

街の人からは「かみそり半蔵」と言われ恐れられるが
同時に弱者の味方としても名が通っている。

自分が捕えて獄門首になるはずだった連中を
死んだことにして手下に使ったり
悪側にいた女を取り調べと称し犯して
間者に寝返らせてしまうアナーキーなお方。

そのために風呂場でイチモツを棒で叩いたり
米俵に突っ込んだりと鍛えまくる。

こんな調子だから敵に狙われまくるが
家のあちこちに武器が隠してあり苦も無く撃退。

そんな半蔵がひょんなことから大奥を巻き込んだ
悪の勢力に手を突っ込むことになる――というお話。


感想

主演勝新太郎、監督三隅研次とくれば
大映映画かという話なのだが考えてみりゃこの頃大映は倒産して争議中。

小池一夫原作時代劇はどれ取っても個性的で面白い。
加えてそれを映像化した勝プロ作品がこれまた面白い。

なんでこれが日本でDVD化されんのかね。

単にエログロ時代劇ではなく風刺っぽいとこも好き。
西村晃さんの上司役は必見。上手すぎる。
黄門様なんかやってるよりよっぽどいい。
もっともこの時点ではまさか本人も黄門やるとは思ってなかっただろうが。

その他若かりし頃の蟹江敬三さんなど個性的な面々が画面を彩る。

それぞれ華があっていいわな。

正統派時代劇が好きな人にはお勧めできんが
それを見飽きた人なら一度は観ておくべきかと。

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