デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第99弾。
ゲストは長門勇、坂東正之助、山本清など。
あらすじ
強盗殺人犯を追跡中の島谷刑事は、
外勤の草鹿警部補(坂東正之助)ら2人に応援を頼んだ。
ところが2人は臆病風に吹かれて、犯人を取り逃してしまう。
V3じゃなかった島谷は怒りに任せて鉄拳制裁。
しかし、それが問題となる。
草鹿は前警視総監の遺児で幹部候補生だったのだ。
不本意ながら謹慎させられた島谷は――という話。
感想
地味ながらいろんな要素がうまく散りばめられたいい話。
この脚本はなかなかうまいと思う。
部下の島谷と草鹿を親代わりとして見守ってきた
ボス・黒木警視のセリフもいい。
「失敗は誰にでもある。その失敗をごまかそうとする精神が許せない」
いいこと言うねえ、ボス。
今思えば刑事ドラマって教育ドラマでもありましたな。
島谷や田口らが鍋を食いながら愚痴をこぼしたり、
それを立花警部と長門勇演じる署長が聴いてるシーンも
ベタだけどGメンには珍しいし、良いシーン。
仕事ってこうやって受け継がれていくものでもありますわな。
飲みにケーションって大事だ。
もっともそれだけで成立するものでもないのだが。
副署長ポジションがこの上なく似合う
山本清さんとかキャスティングもいいやね。
ラストも初期だと違う終わり方だったかもしれんが、
この場合これで正解だと思うなあ。
思ってたよりいい作品だった。
ゲストは島かおり、根岸季衣、蟹江敬三、成瀬正、川合伸旺など。
あらすじ
またまた黒谷町で事件が発生。
ちぐさ(島かおり)が面倒見ているかよが何者かに誘拐されたのだ。
当然、駆け付ける立花警部。
どうやら望月源治の情婦だった民子(根岸季衣)の仕業らしい。
やがて、身代金2000万円要求の電話がかかってきて――という話。
感想
どこまで続くこのシリーズ。
今度はかよの生みの母親と源治の弟が登場。
ドラマを広げようと思ったら、
どこまでもできるいい見本っていい見本。
2000万をあれこれ言わず
自ら持ってくるボス・黒木警視正がさすが。
こういう時、どういう態度を取れるかに人間の価値はありますな。
俺はムリだけど、金ないから。
ゲストは長門勇、谷川みゆき、飛鳥裕子、頭師佳孝など。
あらすじ
現行犯で女掏摸を逮捕した田口刑事。
ところがその女性・さやか(谷川みゆき)は婦人警官で、
同僚・アキ(飛鳥裕子)とともに集団掏摸を追っていたところだった。
しかもさやかは、土屋署長(長門勇)の娘。
イヤイヤ陳謝する羽目になった田口は中屋・島谷と、
田口らの態度に怒った吹雪刑事とさやか・アキという
男3人VS女3人の捜査合戦が始まるのだが――という話。
感想
わりとライトなコメディタッチの異色回。
実験的といえばそうだし、新たな可能性を探っていたのかも。
ま、そういうのやる頃って、実質終わりに近づいているわけだが。
ルービックキューブ、懐かしいですな。
6面体の普通の形だけでなく、なんやったっけ、
もう1個売ってたような覚えがあんだけどね当時。
そっちはあんまり流行らんかったかなあ。
街の風景とか「万里の河」など流れるヒット曲とか、
時代の雰囲気が伝わる作品ですな。