1991年TBS系列で放送。
古谷一行の金田一耕助シリーズ第13弾。
ゲストは鶴見慎吾、夏木マリ、ジョニー大倉、浅田美代子など。
あらすじ
舞台はなぜか原作の昭和23年から昭和28年。
仕事から帰ってきた寺田辰弥(鶴見慎吾)は、
大家からもらった差出人不明の手紙を見てびっくり。
「八つ墓村に帰ってくんじゃねえぞ、ゴラァ!
オノレが帰ってきたら血の雨降るんじゃい!」
と書いていたわけではないが、内容は同じようなもんだ。
なんのこっちゃわけわからん辰弥だが、
誰やねんお前の金田一耕助(古谷一行)から
あんさん岡山の八つ墓村の金持ち・多治見家に関係ある人で
探してましたんや~と言われて、うさん臭さ倍増。
さらに、祖父と名乗る井川丑松(浜村淳)からウダウダ説明される。
ところが、その丑松が血を吐いて死亡、警察に引っ張られてしまう。
天中殺ちゃうけおいおいと思ってると、
警察に多治見家の遠縁にあたる女性・森美也子(夏木マリ)登場。
夏木さんに誘われて、断る男がいようはずもない。
かくして、辰弥は八つ墓村に向かうのだが
これでもかというぐらい殺されていく事件が巻き起こる――という話。
感想
まとまっていると言えばまとまってるし、
ダイジェストと言えばダイジェストではある。
しゃあないわね、そりゃ。時間90分ちょいしかないんだもの。
「たたりじゃ~」感は他に比べて弱いかなあ。
真犯人の動機が復讐劇の色が濃いのは、ええ感じと思うけど。
田治見家が何で多治見家なのかは、よくわからない。
オタオタする村の医者・久野を演じる
戸浦六宏さんはさすがにうまいな~と思う。
多治見要蔵のジョニー大倉さんもイメージには合うよねえ。
結構、八つ墓村って金田一の出し方が難しい。
1977年の映画版、1978年のドラマ版と比べてみるのも一興。